商団護衛任務2日目
結論から言うと寝心地最高だった
正直この世界のベットはベットと言っても、木でできたベットに薄いシーツを置いてその上に寝る硬いベットで体が痛いなんてもんじゃない。
元の世界からいえば床に寝てるようなもん
しかし、どうしてこの岩をくりぬいただけの旅人の休憩所は所々に目隠しの岩があり空気の流れも良く横に小さい川も流れててなにより…
柔らかいサラサラした砂の上で寝るこの感じはホテルの高級なベットを思い出す柔らかさで昨日寝てないこともあり大変熟睡できた
帰ったらおはぎの力で再現してやろうかと思うほど…最高な眠りとなった
ユサユサ…
ユサユサ…
「ん…我の眠りを妨げるのは誰じゃ…」
「交代の時間ですよ。ミキさん」にっこり
「あと五分」
「よくわかりませんが決まりなので…はい。起きてね〜」
「うぐぐぐぐ…」
ボケーっ
明るいのに薪焚べる意味ないか…
あ、でも料理で使うかな…
…………
……
…
「おはよう」
「ん…眩しいな…」
「おはようございます」
「…」
「おい、火の番のやつ寝てるぞ」
「初めてだから仕方ないだろう」
「そのうち起きるでしょう」
「ワン太出させといて正解だったな」
パチッ
「流石はワン太ですね」
「俺たちと違って寝ながら起きてるようなそんな不思議さがあるよな。」
「自然生まれ自然育ちですからね」
「顔洗って朝飯食って…お嬢様が起きるかはわからんが今日の進むルートをみんなで確認してから出かけるか…」
「わかった」
「了解」
「うぅ…」
「お?起きるか?」
「うぅぅ…」
「反対方向向いてまた寝るのか…」
「まぁ、もう少し良いでしょう」
「とんだお姫様だ」
「意外と大物かもしれんぞ?外敵にオス4匹に囲まれてそれでも寝てるかなら」
「違いない」
「クスクス」
「ほら、ミキさんそろそろ起きて顔洗っておいで、朝ごはんにしますよ」
「朝ごはん食べる…」
「飯には反応するだな」
「そろそろ怒られるぞ(笑)」
「“いただきます”」
「…」
「今日も野菜か…」
「可哀想だけど先生から頼まれてるからミキ君への肉の餌付けは禁止されているんだよ」モグモグ
「ごめんねーでも先生の頼みだったからどうしてもね」
「頑張れ!」
「くっ…ぅ…」
「ワン太もお肉食べたいよね!?」
「!?」
「なんでワン太はお肉食べてるの?」
「そりゃだってミキ君が寝てる間にもしっかり見張りしてたし、ワン太には食べさせて良いと先生からも言われているからな」
「それに今日からワン太は俺たちの護衛もしてくれるんだ。頼もしい仲間だよ」
「くっ…肉持ち込み縛りがここまできついとは…」
「今日は見かけた肉狩ります」
「今日の夜は焼肉パーティーです」
「期待してるぞ(笑)」
パカパカパカパカ…
ゴロゴロゴロゴロ…
「ふぁぁぁ…案外暇だな」
「ソレが一番さ」
「そうなんだけどな」
「いや〜それにしてもいい景色だねぇ…」
「あの山の上にはまだ雪が見えるな」
「標高高いからな。」
「しっかし誰ともすれ違わんな」
「あぁ…でも、こんな田舎道、都市に着くまでに3人と挨拶できれば良い方だぞ」
「“挨拶”ね…」
「何か食べれる動物とか居ますかー?」
「なーんも居ないな」
「でかい沼地の真ん中にどう見ても毒を持ってそうな巨大な百足ならいるけどな」
「食えないやつに用はない」
「でも百足の鎧は鋼鉄並みの硬さを誇るからなかなか良い値段で売れるけどな」
「倒せれば。だろ?」
「あぁ、倒せれば!だがな」
「あれを倒せる職は限られてるだろ。それか異様に強いなら話は別だけど」
「食えないやつの話はいいから食べれるやつ探してよ〜」
「と言われてもなぁ〜」
「あー沼の割と陸側にタニシならいるぞ」
「あ〜あれは1匹がでかいから食いでがあるよな」
「…」
「倒す方法は?」
「あの硬い殻を壊すか火魔法で…「はい無理」
「もっとまともな肉ないですか?」
「いや〜多分ミキくんの言う肉はおそらく無いかと…」
「…」
「というかミキくんの言う肉がそもそも存在したら先生も言わないわけで」
「もしかしてあのゲテモノを私に食せと言うのか…先生は」
「しかし食べられるだけでもありがたい村が多いから倒せれば。だけどタニシも栄養価高いからな。案外バカにできないからね」
「泥臭いのを消すのが大変だけどな」
「臭くても肉は肉だ」
「飢えて死ぬよりはマシだ」
「…」
拝啓…異世界の勇者様…
そちらの異世界生活は、どのような感じでしょうか?
可愛い、カッコいい異性に囲まれて美味しい料理とチートスキルで人生、楽に生きていけますでしょうか?
こちらは泥臭い肉を食べなければいけないかもしれません…
この世界はとてつもなく大変です…
「今日はこの辺で休むか」
「昨日とはうって変わって見晴らしがいい丘ですね」
「あぁ…だがあそこに見える道の両方にある森…あそこはこの村道の難所の1つだ…」
「“難所の1つ”がきになるけどあそこを越えなきゃいけないわけか…」
「あぁ…」
「ちなみになんで難所なんですか?」
「あそこにはフォレストワームがいる」
「ワーム?幼虫?」
「そうだ。なかなかのデカさだがな」
「うわぁ…」
「糸を吐くの?」
「吐かない。が、その分追いかけてくるスピードが速くてな、大人の足で本気ダッシュか視認してから馬を飛ばせば…まぁ運が良ければ逃げられ無くもないが…このメンツと馬と荷馬車では…」
「危ういかアウトなんだ…」
「そういうことさ…さ〜てどうすっかな〜」
「ここから見る限りそんなに長々と道に沿って森が続いてるわけじゃない」
「むしろ森の大きさからいえば道に接しているところなんてほんの少しだ」
「捕まりさえしなければ…って捕まれば終わりか…」
「でも弓でどうこうできる相手でもないよねぇ〜糸を吐かないけど足が速くなるタイプか〜」
「でも幼虫って弱い割りに栄養価高いから外敵が多いんじゃなかったっけ?」
「他の敵が都合よく現れるか…足を潰すか…」
「さてどうしようか…」




