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夏休み前のスリルゲーム 前日譚

あやつ帰ってくるの遅いのー。ていうかあいつ今日こっち来るんだっけ。


マウラは蒸し暑いサウナのような部屋でダラダラとスマホをいじっていた。今日のニュースを見ても、暗い話ばっかり。我が国とその同盟国は、月資源開発に遅れてるだとか、中央集権的な政府の設立が必要だとか、すでに年金政策の限界は超えていて集団で山籠りが必要だとかね。俺っちは30手前に死ぬような気がするし、先の話なんてどうでもいいんだよなー。今さえ楽しければってやつ。


ふと、追跡機能のこと思い出し、ボクちゃん居場所を調べてみると、なんとまだ学校にいるのだ。これは修羅場がかもしれない、助けに行かなければー、と猫殺しの好奇心がだんだんと肥大化していき、とどまることを知らなかった。


気がつけば、スッポンポンで外へ出ていた。昨日の全裸のスリルは、たしかにマウラに刻まれており、この危ない興奮が、自分の中のブレーキを完全に壊した。部屋においてあったコンドームを取り出し、鍵を閉めた後に、コンドームに包み、自分の異次元のポケットにしまったわけだ。あぁ、あの時の感覚が蘇る。ヌルヌルとなっていつの間にか落としてしまいそうな気がしたので、一旦は手に持ち、暗い森の中を、メスの裸体が走り去ったわけだ。


森を抜け開けると、人に見られたいという愚かな欲望を前面に出し、全裸で堂々と走り抜けるのは、最高のエクスタシーをもたらし、走りながら絶頂して月の光が、キラキラと吹き出したものを反射させるのだ。その姿は妖精そのものだ。マウラは飛び回りながら、不健全な自由をほしいままにした。


その一時は、時間を忘れさせ、一瞬のうちに学校の角へついた。さて、どこから入ろうか。この学校のグラウンド入り口は閉まっているのだが、すき間が広いため容易に入れた。もしかしたら学校の守衛がいるかもしれないから、壁伝いでなるべく光に当たらないように裸足で走り回った。そして、校舎前に着いた。ここまで来て、人の気配が一切ないから、堂々とアルファルトの真ん中を歩く。そして、渡り廊下にたどり着く。その奥に扉があった。開いてるかなぁと恐る恐る開けてみるとなんと鍵はかかってなかった。奇跡のように思えた。はやる気持ちで、校舎内に入る。ここでなんとなく一息つき、床に座って足の裏を見てみる。虫を潰してしまっていたのはさすがに気持ち悪かったので手で払った。ザラザラとした砂はこびりつき取れる気配がしない。仕方なしに食い込んだ木の枝や小石を払って、さっそくアイツらがいる、教室へ向かった。


途中、自分の教室へふと入りたくなった。普段は裸足、もしくは素足だが、全裸ともなると、そんな機会はまずない。教室でオナニーをした人間などおそらく数知れないだろうが、自分の欲求を抑える動機もなく、自分の机の角をこすり当て、静かにイッた。明日のことは気にせず、この白くこびりついたものを放置して、渡り廊下を走った。居場所は覚えていて、別棟の1,2,3階のどれかだが、素直に渡り廊下の先だと思い、まっすぐ教室を一つ一つ探した。すると、全裸でぐっすり眠ってるボクちゃんに、最近よく話す、足立さん?なぜ全裸で寝てるんだ。うん?これは。なんとも罪深いことをするなぁこいつも。私じゃなかったらこの場でハサミで殺されてるシーンだ。


・・・一つ罰を与えてやるか。紙に書くのは、適当に貴重品と着てるものを取って、女子更衣室に置いとくってことでいいか。距離的にも面白みがあるなフフフ。私の感じた喜びを彼らにも味わってほしいなぁ。まるで隠れん坊をしているかのような童心が目覚め、笑みが尽きない。

早めに取りに来てほしいから9時ってことにしとくか。ずっとあそこにいるのは退屈だしな。


大荷物をすべて、女子更衣室に着くまでには腕もかなり疲れた。荷物をすべて降ろし、ガラガラと開けると、汗の臭いがムワッと出てきた。ここで一日過ごしてると、興奮で眠れないかもな。とりあえず荷物をすべて更衣室の床に起きた。内側はボクで外側は足立さんか。この線香花火に思いを馳せながら、一回絶頂を味わった。その後、持っていた鍵の入ったコンドームを膣内へ挿入して寝た。


次に気がつくと朝だった。人が来るのが心配なので、9時までは更衣室に隠れていた。しかし、誰も来ず安心して、またベンチで眠った。ふと、ガチャンと人が入ってきた音でびっくりして起き出すが、誰もおらず不思議だった。だが今度はペタペタと生の足音がしてきたので、奴らだなと確信し、足を組んだ。

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