夏休み前のスリルゲーム その二
僕は誰もいないことを確認しガラガラとドアを開けた。
ここへ来て、ミワが泣きそうな顔で首を横に振っていたが、今しかチャンスはないんだ!と、手を引き無理やり連れ出した。
ミワにはなるべく頭を伏せるように頭を抑えながら、ピタピタと早足で、その2つの裸体は廊下を走り抜けた。目の前にトイレがあるから、そこに隠れいて、と促したが、一緒じゃなきゃ怖いと、くっついて離れない。たしかに、授業中でもトイレに行く人はいる。その人と鉢合わせでもしたらアウトだろうな。
よし、ここからは渡り廊下になる。昨日と違って真っ昼間を通るわけだから、露出は覚悟してよ。
嫌だ!
顔を隠せばなんとかなる!
僕は、人が渡り廊下をあるってこないことを確認し、素っ裸のままミワと自分自身の顔を伏せ、一直線に走り抜ける。ミワはひぃぃと小さく悲鳴を上げ、僕は高揚感で溢れた。
渡り切ったことを確認したら、ドアに臥し、絶対に周りを見ないように促した。僕は恐る恐る、ドアの窓から仲の様子をうかがったが、誰も歩いておらず、気づいてもいない。
ここからが勝負!絶対に顔を上げちゃダメだよ!
う、うん。
せーの!
僕は思い切りドアを開け彼女にクラス側に寄るように引っ張ったそして、全力で100メートルを屈んで走り抜けた。クラスも残り一つというところで、トイレのドアが開きかけたので、壁の柱に身を埋めるように言った。僕も彼女に貼り付く。彼女は昨日のまま柔らかく、その胸の下に垣間見える裸足によって、まさに、社会というルールの塊を踏みにじるという快感を得る。
タンッタンッと上履きの音が響く。もしもこっちへ来たら即アウト。彼女は、身体が火照って、今にも気を失いそうだった。真後ろでガラガラと音がなったので、ミワが一瞬ビクッと動いた。そして、白い液をこぼしてしまっていた。だが、今はそんなの気にしていられない。ガラガラとドアがしまった瞬間、ミワを引っ張った。白い液がでっぱなしで、そのせいで、足をすべらせる。ミワも痛いとは言っていられないから、すぐに立ち上がって女子更衣室へ、吸い込まれるように入ると、目の前にはやはりマウラがいた。




