北欧神話
今回から暫くの間、語り部の視点が作者になります。ご了承ください。
出発前。
「さて、今回私たちは紛争地帯に出向く事になったけど…成功の確約には火力が少し、ほんの少し足りないと思うんだ」
くろのすの説明を真面目な顔で聞く妹たち。
「けれど、今からトレーニングや装備改修をしてたら間に合わない。そこで、皆には“融合”をしてもらおうと思う」
15時でイマが顕現するためにカコとミライが行った融合。どうやらそのような状況でなくても融合自体はできるらしく、なんならメリットまであるらしい。
「質問!」
「どうしたの、ユキ」
「リスクは?」
「無し。ノーリスク」
「なら良いと思う!」
「「「同じく〜」」」
訂正。そんなに真面目じゃなかったかもしれない。
時間軸を現在に戻そう。
現在、この場には4体の融合体が居る。そのうちの1体が、“時刻 のるん”だ。
『北欧姉妹は大丈夫?』
『こっちは大丈夫。時刻さんたちは?』
『こっちも良好』
「「「加速」」」
融合体になると、融合したそれぞれの声が同時に響くようになる。仕組みは知らない。字面がやかましいけれどご了承ください。
のるんは、カコ・イマ・ミライの融合体。まず外見の特徴から説明すると…くろのすと瓜二つになる。
まぁ、外見なぞ正直どうでもいい。重要なのは能力値だ。
身体能力は少し上がる程度だが、現象の最大出力と制御能力は面白いくらいに跳ね上がる(これは他の殆どの融合体とも共通する特徴)。特にのるんは北欧神話の力を借りているので、上昇幅が凄まじいことになっている。
『これでもくろのすさんに届かないって、あの人どれだけ強いんですか…?』
忘却・終末は武装完全展開。絶対性を伴う斬撃と射撃が相手に襲い掛かる。おまけにオーバークロックも使えるので、相手は大抵のるんに気付く前にやられる。
先手必勝。戦場では素早いものが生き残るのだ。
「「「『『『は〜い終了〜』』』」」」
指パッチン、時間差爆発ちゅどん。
『この辺は大体片付け終わったね』
『お疲れ様〜』




