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実践!創作設定論  作者: 月桑庵曲斎
執筆編〜いきなり本文は危険です!〜
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余談 書き忘れていたこと〜ターゲットトピックはなんのため?〜

 筆が走ってだーーーーっと書き進めて終わった気になっていたが、一つだけ忘れてた(笑)


 本文中で後で説明すると放置した、【ターゲットトビック】だ。どういうものかも語らず終わってしまったので、追記ということで書かせて貰うね。


▶読んでいそうな作品・好きそうな作品


 ターゲットトビックとは「ターゲットが読んで()()()()本のタイトル」であり、「ターゲットが読んでいる本のタイトル」ではない。


 こうした作品を3作品見つけよう。


 なんで「いそうな」なのかというと、これは自分が読んだことのある本の中で、という条件があるから。


 次に「読んでなさそうだけど好き()()()作品」を2つ考える。


 これも同じ理由だったりする。ここまでが前座だ。


 つまり、この5作品はすべて書く側が内容を把握している必要がある。


▶イベントの精査


 なんで内容を把握している必要があるのかといえば、この作品の中に登場するイベントと同じものは省く必要があるからだ。


 読んでいそうな作品に登場するイベントは似ているものはいい。とは言っても、出来るだけ違う方がいい。そうでないと「パクリじゃん」と言われたり、「オマージュですね」と受け取られたりしてしまう。


 特に固有名詞やキャラクターの名前などは被らないよう気をつけたい。


 好きそうな作品の方は同じイベントがあってもいいが、一捻り入れた方がオススメだ。あとから読んで「なんだよ、パクリかよ」と言われるのを避けるために。


 この5作品は徹底的に分析し理解する。


 その上で、作品作りに取り組んでもらいたい。


▶キャラクターの名前で注意すべきこと


 ターゲットトピックのことだけではなく、命名規則の中に加えておいたほうがいいものをアドバイスするのを忘れていた。これは簡単で「同じ語感の物を避ける」ということと、「同じ頭文字はできる限り避ける」というものだ。


 例えば、『オルガ―狂奔の女帝―』だと


・オルガレア(主人公)

・オレネイア(主人公の母)

・オルトリア(主人公の弟)


 の三人は敢えて似せている。これは親しい人であることを、音で分かりやすくしたからだ。


・マクシミリアン(主人公の父)

・アルファード(主人公の長兄)

・ベオウルフ(主人公の次兄)

・ケイオス(主人公の三兄)

・カチュア(主人公の表姉※母方の従姉)


 兄弟はABCの頭文字から名前を考えた。ただ、登場人物が多い場合は50音表で考えた方がいい。


 出だしを出来るだけ重ねなければ、こちらも把握しやすいし、読者も把握しやすい。


 この辺りはそれほど難しくないので、五十音表などで塗り潰し管理するといい。


▶命名規則を作る


 この名前を決めるとき適当に決めている人がいるが、それは勿体無い。


 というのも、地名や人物名は、その文明圏や言語ごとに命名規則を決めておくと、世界に統一感が生まれ、雰囲気で読者にアピール出来る部分だからだ。


 例えば『オルガ―狂奔の女帝―』では、同じケルト人でもブルトン系とイケニ系では音の響きやミドルネームを変えているし、ゲルマン人もフランク系とゴート系では別の命名規則にしている。


例〉

ケルト人ブルトン族

マクシミリアン・キース・ヴィクトリア

アルファード・ジョージ・ヴィクトリア


ケルト人イケニ族

オレネイア・エイレ・エリュシオン

フィンバロス・トンネイア


ゲルマン人フランク族

アンセリオス・カロルォス・ヴァレシオス

ロドリク・セグロヴァール


ゲルマン人ゴート族

フクサ・テオデリク・ジルバティガ

ロボス・アラリスク・ゴルドレオ


ゲルマン人レノス系

ゲオルグ・カッティ=マティアブルグ

ヴァイツ・ハイゼン


 読者は意味まで理解しなくても、音だけで「同じ文化圏の人だ」と感じ取ってくれる。


 命名規則は、設定資料のためではない。名前を単なる記号から、世界観を読者へ伝えるものへと変化させる鍵になる。


▶最後に


 書き忘れていたのは「ターゲットトピック」だけだったが、ついでにいくつかテクニック的な話をさせてもらったが、どうだろうか。


 あなたの創作ライフに幸多からんことを……

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