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第一話

この物語は、当時「魔法に永遠を」を書いたすぐあとぐらいに書き始めたものです。

同じく語彙力が皆無だと思いますが、温かい目で見てくれたら幸いです。

ではどうぞ。

僕の隣で君は笑った。

君との出会いは運命だったのか運命ではなかったのか。

木の葉である僕を君が見つけてくれた。

君の綺麗な赤みがかった紫色の瞳。そしてなにより、その笑顔が僕を虜にした。

1年前のあの日、僕がシャッターを切ったときから、僕たちの糸は繋がり始めた。




人はみな、大切なものは自分の近くにあると言う。

それは、小説、漫画、ドラマ、アニメ、歌の歌詞まで、色んなところでそう言われている。

しかし、それらはせいぜいフィクションだ。

大切なものなんて、そんな近くにいつもあるとは限らない。

このときの僕はそう考えていた。




僕が通っている高校は萩花高校。

周りに萩の木がたくさんあることから、この名前がついたと言われている。

「おはよー」

「おはよー! 今日なんか課題あった?」

「数学かなあ」

「やべやってない」

「数学1限目だよ?」

「えー嘘ー」

通学路、靴箱でそんな会話が聞こえてくる。



僕には友達という存在がいない。



僕は生まれつき心臓の病気があった。

だからずっと生まれたときから入院生活。

なんにもしていないときは、痛いとか苦しいとかそんなことはないが、動いたりすると苦しくなって倒れたり座り込んだり。歩くのだけでも困難だった。

もちろん学校には行ってみたが、歩けないため車椅子とかでの生活。

スポーツは見るのは好きだが、するのはもちろん無理。

とてもじゃないけど学校生活は無理だと判断した僕は、入院生活をして病気の治療に専念し入院生活の中で勉強をすることにした。


だけど、今になってその判断はとても後悔している。


高校生になった僕は今の病気はだいぶ和らぎ、歩くこともできるようになったため、学校に通っている。

だけどずっと入院生活をして人と全然接していなかったため、人とどう接していいのか分からない。


それが僕に友達がいない最大の理由。


靴を履き替え、教室に向かう。

その時廊下で話している、色んな人がみんな友だちがいると思うと羨ましいと思う。


そう思わない日は1日もなかった。


キーンコーンカーンコーン

「よっしゃー! みんな部活行こうぜー!」

「ちょっと待ってよー!」

「早く早く!」

友達がいない僕は、誰とも会話せず速やかに鞄をもって教室をでた。

僕は少し走ることは可能となったが、やっぱり激しい運動はできないため、写真部に入っている。

昔、僕の姉さんが写真の撮り方を教えてくれた。

詳しくは知らないが、姉さんの知り合い的な人が高校生のとき写真部に入っていて、その人から教わったという。

僕はその写真の撮り方を姉さんに教えてもらい、僕は写真を撮るのが好きになった。

ここの高校に行きたかったのもそれが理由だった。


「失礼します」

「おつかれ、琥珀くん。先生からなんか話あるらしいから早く席に座って。あと実波くんだけだから」

「はい」


「えー、明日は入学者説明会があります。そこで君たち写真部は明日学校にきて、入学者の写真を撮ってもらいます。入学者たちは学校を回りますので、そのときいいなと思ったものを写真に収めてください。明日土曜日ですが、がんばってください」

僕は写真部に入ってまだ1年しかたっていない。

こういう大きな行事は初めてだからとても楽しみだった。


次の日。

「えっと、まずは部室に集まるんだったよな」

ブツブツつぶやきながら、学校に来た僕。

これからいろんな写真を撮ることに胸が高鳴っていた。


「えーと。琥珀くんは、中庭の桜の木の下をお願いね」

「はい」

中庭の桜の木は今の時期は満開でとても綺麗だ。

入学者が説明を受けているうちに自分の担当場所にデジタル一眼レフカメラに三脚をつけて設置。時間が余ったら他の担当者の手伝いに行く。


1時間ぐらいして生徒が来た。

いいものを撮れとは言われたが……あんまりいいものがない。

通っていく生徒がカメラに向けてピースサイン。

一応撮るが僕が満足するほどではない。


そう思っていた。


始まって何分かしてなかなかいい写真が撮れず少しイライラしていた僕にある生徒が来た。

ある入学者の女子生徒が僕のカメラの方に笑顔を向けピースサインをした。

その時の彼女の笑顔は…


僕が今まで見てきた人たちの笑顔の中で一番美しかった。


透き通った白い肌。靡いたスカート。

その時に吹いた風で桜の花びらが宙を舞う。

一瞬見惚れるも、それを写真に収める。

パシャッと音がなった。

「いいように撮れました?」

彼女が僕の隣に来て、カメラの中を覗く。



顔が近い……。



美しく綺麗な赤みがかった紫色の瞳が日光を反射してキラキラと光る。

サラリとしたストレートの髪を高くひとつ結びにしている。

あまりの美しさに僕の弱い心臓がこれまでないほど脈打ってるのが分かる。

「え、すごい! いいのが撮れてますね。写真部って撮るの、すっごくうまいんですね!」

こういうのは注意して、学校を回るよう言うんだろうけどさっきの彼女の笑顔を見てしまったせいで、なにも言うことができなくなってしまった。

「あれ? 顔が赤いですよ? 大丈夫ですか?」

彼女に言われるまで気づかなかった。

あわてて自分の手で顔を隠す。

「大丈夫……ほんとに」

緊張と恥ずかしいのとで、会話がまともにできない。

「あはは、大丈夫だったらいいんですけどね。そういえば写真部ってこういう写真を撮るのも練習するんですか?」

「う、うん。そうだよ」

「ふーん」

彼女はそう呟き静かに微笑んだ

その微笑みもたまらなく美しく可愛かった。

「菖蒲ー! 何してんのー? 先行くよー?」

「あ、ごめん! 今行く! じゃあ私行きますね」

「うん」

手をふる彼女に僕も手をふった。


第一話どうでしたか。

この作品も当分続きを書いていません。

ですが、途中までの成果を見てもらいたく、投稿させていただきました。

もし、たくさんの読者の目に留まれば執筆を再開するかもしれません。

「面白い!」「続きが気になる!」と思った方は是非ブックマーク、評価ポイント、リアクションよろしくお願いします。

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