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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
3章 争い合う2学期編
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第091話 動き出す悪と悪

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

昨日のクラス内での勝負で自分の実力が確実に上がっているのを感じた。

しかし、俺が目指すのはもっと先にある。

クラス・フォース以外と戦う機会は、今のところ試験以外知らない。

その試験も早くて中間試験なので、かなり先になってしまうだろう。


色々なことを考えながら放課後の帰り道を歩いていた。

すると俺を悩ませる原因の1つがやってくる。


「あのお方からお前に連絡だ。この電話に出ろ。」


糸繰。こいつは高貴なる騎士団(ロイヤルナイツ)と呼ばれる集団に属している。

そして、その集団の目的が弱い者の排除。

完全なる弱肉強食の世界を作ろうと考えている危険思考の持ち主だ。


『ちゃんと電話には出たみてぇーだな。』

「わざわざ人を遣して電話して来てるんだ。逃げられる訳がないだろう。」

『カッカッカァー!それが糸繰をそっちに行かせている最大の原因だからな。それよりも早速だが電話したことの本題について話そう。』

「面倒になりそうなことを俺が素直に聞いてやる義理はないんだけどな。それについてはどう考えているんだ。」


すると電話と同じ声、同じ言葉を喋りながらこちらに近づいてくる男が見える。


「それはな。俺様直々に出向いてやるんだ。そうすれば簡単には逃げられないからな。」


その男の横で取り乱した表情を見せる糸繰だったが、すぐに地面に片足をつけ忠誠を誓うポーズを見せる。


「そこの糸繰だったらそれでも良いかもしれないが、アンタと関わりのない俺にとってはなんの効力もないぞ。」

「全く釣れないやつだな。俺のことはXとでも呼んでくれ。本名を明かすのは好きじゃなくてな。それと俺が来たらお前は逃げられはしない。」


Xと名乗ったかなり高身長で威圧感のある男の言う通りだ。

こいつからは何もしなくても感じ取れてしまうほどの殺気がある。

間違いなく従わなければ死ぬだろう。

ここは話を聞くだけでも良いから従っておくべきだろう。


「まぁ、簡単な話お前の勧誘しなければいけない要因が増えた。だから、お前の返事を待っている時間がないということだな。」


まずい。ここは学園の敷地内とはいえ建物がたくさん並んでいる道だ。

いくら修繕屋を呼ぶとしても派手な戦闘をしたら被害を抑えられない。

しかし、相手は確実に実力行使でこちらを連れ出そうとしている。

勝てるかどうか分からないが能力がいつでも発動できるよう構えておこう。


「俺がお前にとって都合の良い返事をするとでも。」

「悪いがお前の強がりに付き合っている時間はない。連れていくぞ。」


その瞬間、Xから感じる殺気はかなり強大なものになる。

俺も抵抗ぐらいはしてやる。

仮に死ぬほどの攻撃をしようとするなら目の前でリバイブを外して見せる。

俺の能力が欲しいと思っているなら生け取り以外は意味がないからな。


「あらあらー。面白そうなことをしていますね。あれは何をしているところだと思いますか物部さん。」

「九重様、あれは誘拐現場というやつですよ。今時は物騒なのでよくあることです。」


あれは物部。

俺ことをずっと監視していた生徒で何かの組織に属していたと考えていたが、横にいる女性がその組織のトップなのか。

その女性は物部に日傘を差してもらっていて、日に当たるのをひどく嫌っているようだ。


「チッ。お前が最近俺たちの活動の妨害をしている 平等振興会びょうどうしんこうかい のやつらか。」

「その節はお世話になっております。Yさん。あれ、Zさんでしたっけ。」

「九重様、Xですよ。覚える必要のないので思い出さないでよろしいと思いますが。」


どうやら、この九重と呼ばれる女性が 平等振興会 と呼ばれるやつらのボスって訳か。

さっきまで力尽くでこちらを連れていこうとしていたXも2人の登場で躊躇しているように見える。

つまり、九重とXは実力でいえば同レベルくらいなのか。


与えられた情報を整理しているとこちらの方に視線を送ってくる九重。


「初めまして 霧道 歩 さん。私は、 平等振興会 という活動を行なっている 九重 恵留(ここのえ える) と申します。以後、お見知り置きを。本日は、貴方様を勧誘に参ったのですがとんだ邪魔者がいたみたいですね。」

「こっちが先だったんだ。それに。平等振興会なんて聞こえは良いかもしれないが実際の活動はやばいことしかしてないじゃねぇーか。」


確かに俺も平等振興会なんて大層な名前を掲げているが本当にそんな善意の塊みたな集団なのか怪しい。

なにせ、こちらずっと監視されている状態にあったのだから、何か深い闇を持っていてもおかしくないだろう。


九重は、Xの声を無視しながらこちらに話しかけてくる。


「霧道さんは、この世が平等だと感じますか?」

「それは違うと思う。」

「そうですよね!話の分かる方で助かります。この世には理不尽なことが多すぎます。その核となる部分が能力。この不思議な力が生まれたせいで持つ者と持たざる者の格差が生まれてしまったのです。この力は人類にとって行き過ぎたもの。それを無に還すため私達はこの世の終焉を望むのです。」


おいおい。こいつらも頭のネジが数本飛んでいるようだ。

こいつらの目的は、全てをリセットさせるための世界の終焉。

高貴なる騎士団の目的が可愛くみえるほどの規模だ。


「この世の終焉だー?能力のせいで格差が生まれただ?気持ち悪いこと言ってんじゃねーよ。平等なんてもんこの世にはいらねー。この世は食うか食われるかの2択で、自分がどちら側になれるかの簡単な話でしかないんだよ。」

「なんとも野蛮な考え方ですか。平等を望むことこそが世界を救う唯一の手段なのです。やはり、貴方達とは考え方が合わないことを確認しました。霧道さんの勧誘。今どちらに乗るか決めてもらいましょう。」


この2つの組織がいい感じに互いの枷になっている。

実力が拮抗しているからこそ派手な争いは避けたいのだろう。

だからこそ、この勧誘も実力行使には出れていない。


ならここで取れる俺の最大の選択肢は。


「生憎、どちらの活動にも興味がなくてね。当たるなら他の人にしてくれ。”錬金術師 知識の錬成”」


視界を遮るようにして生まれる煙。

恐らく、これはなんの意味もなく両者ともに攻撃できただろう。

しかし、この煙によって今日のところは手を引くという口実のもとこれ以上の衝突を避けたのだろう。


本格的に動き出した 高貴なる騎士団 と 平等振興会 と名乗る悪。

俺はこれに立ち向かうための仲間を集めておく必要がありそうだ。


ご覧いただきありがとうございました!

次回は、明日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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