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怠惰な俺が最強になる証明  作者: 風野唄
3章 争い合う2学期編
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第087話 始まる2学期

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

目が覚めるとまだ部屋が薄暗いのが2学期の始まりを知らせる。

渋々準備を済ませて食事を摂る。

意外にも夏休み中は健康的な生活を送っていたので、この時間に起きても苦痛ではない。

色々連れ回されたのは休ませてくれと思ったこともあったが、こればかりは感謝しておこう。


朝の通学路は生徒がぼちぼち歩いている。

この時間にこれだけしかいないのは大丈夫なのだろうか。

夏休みにダラダラしまくった生徒達は今日起きるのが辛いだろうな。

2学期そうそう遅刻ということだけは避けられるといいな。


学園に着くと教室には思っていたよりも多くの生徒がいるようだ。


「おはようでござる。歩殿は遅刻すると思っていたでござるよ。」

「それはないと言いたいところだけど、俺自身も遅刻しなかったのは奇跡だと思ってる。」


もちろんだけど夢衣は教室に姿はない。

まだ時間はあるけど間に合うかどうかは怪しいな。


その後は雑談をして時間を潰していた。

夏休み何していたかの話しをしようと思ったけど、ほとんど銀丸達と一緒にいたから思い出話になってしまう。

俺は技を完成させるための修行もしたのだけど、それをあえていうことはしない。

銀丸は友達ではあるが、敵でもある。

必要以上に情報を与えるというのも野暮だろう。


「おーいお前ら、自分の席に着け。出席取るぞー。」


もうそんな時間か。

夢衣は倉谷先生の言葉と同時に教室に入って来るのが見えた。

そして、俺の方を見てセーフという仕草をしてみせる。

どう見たってアウトだろと思ったが何も言われていないからいいのだろう。


「よし、全員出席しているな。夏休み明けなのに全出席していることは非常に喜ばしいことだ。それに、急にイメチェンをしてくるような生徒もいなかったようだしな。」


イメチェンは夏休み明けの定番だけど、この学校では1人もいないようだ。

変わったことがあるとすれば、修行などを重ねて力が強化された生徒がいるということだ。

他の生徒と会わずに約1ヶ月間の時間があれば、実力は大きく変化していてもおかしくない。


「2学期以降は始業式というものはない。なぜなら、大きな連絡事項はないからな。全体を通して集まることは1学期の始業式ぐらいだろう。」


それは生徒のことも考えてある制度だな。

連絡があれば先生を通して伝えてもらえば良いし、せっかく気合いが入っているのに長々と教師の話を聞かされてしまえばモチベーションの低下にもなる可能性だってあるしな。


「この後の流れだが、まずはクラス別の対人戦闘を1学期同様行っていく。ここで気付いたものも多いかもしれないが、あれは学期の始めに必ず行うもので生徒達の指標を作りやすくする狙いも含まれている。試験に実技が含まれているのも同様の理由だ。」


1学期の時は、犬飼と戦ったのを覚えている。

あの時からは考えられないほど俺も進化を重ねてきた。

クラス内の実力を知るには良い機会だろう。


「よし、連絡事項はこれで全てだ。これからクラス別対人戦闘の組み合わせをしていく。呼ばれた生徒から前のクジを引いていくように。」


組み合わせは1学期の頃とは違いランダムに決められるのか。

確かに順位の近い生徒のことは情報を集めている可能性もあるので、情報が片寄らないようにするには良いだろう。


「俺の番か。えっと俺のクジはA’か。つまり、Aを持っている生徒と対人をすることになるのか。」


黒板の方を見てみるとまだ名前が埋まっていない。

その後も誰になるのか注目していたが中々埋まることがない。

やっと埋まったので名前を確認する。


(フー)明明(ミンミン)


チャイナ服を着ているクラスメイト。

日本語はかなり上手な方で、確か育ちもほとんど日本だったはず。


外国人が日本で特防を目指すケースも少なくはない。

しかし、それは日本と一時的な協力関係を持っている国だけだけど。

協力関係の証として他国の人間を特防に入隊させることによって、信頼しあっていることをアピールしあうのだ。

これも話せば長くなるがそこには協力という名の情報戦もあるから大変そうだ。


相手はその制度を狙っている留学生の1人。

情報戦がなんだとか言ったが彼女は育ちがほとんど日本で日本のことが好きだということが理由らしいけど。


確か能力は、『空対極(くうたいきょく)』と言う名前だったはず。

1学期に能力まで確認しているのだけど。効果が定かではないので油断は大敵だ。


「この後速やかに第2訓練場まで移動するように以上。解散。」


この人が担任で良かった。

手短に話してくれるので長々と時間を使うことはないからな。


「霧道、相手はウチなのでアル。正直1学期の始めは弱いやつだと思っていたけど、試験の結果も見ていたから油断なんてしないアルよ。」

「わざわざ忠告しにきてくれたのか。でもな、俺も常に進化を重ねる男。悪いが勝つのは俺だ。」

「本当に生意気な奴アル。本番で泣いても知らないアル。」


その場を去っていく胡。

あれは自分にも気合いを入れる為に宣言してきたのだろう。

全力で来てくれた方が嬉しい。

あの技をお披露目することになるかどうかは胡次第になりそうだ。


移動を始めようとすると、銀丸と夢衣が近付いて来る。


「相手は誰だったでござるか。」

「俺は胡だったぞ。さっき俺のところに来て宣戦布告されたところだ。」

「むぅーは、音橋ちゃんだったよぉー。何回か喋ったことあるけど、まさか戦うことになるなんてぇー。」

「拙者は犬飼殿でござるな。接点は少ないので拙者は緊張してしまうでござるな。」

「でも、勝つのは自分。その気持ちはみんな同じだろ?」

「「もちろん!」」


俺達は夏休みだって色々な試練を乗り越えてきた。

他の生徒だってそうかもしれない。

だからこそ、この序盤は熱が入る。

自分がどれだけ鍛え上げたのかの発表会になるのだから。


この2学期で俺はクラスのトップに躍り出ることが目標だ。

これは無謀な挑戦なんかでは決してない。

今だからこそ分かる。

その実力が俺の中に秘められているはずだ。だって、覚醒の片鱗を見たのだから。


激闘の2学期が始まった。



ご覧いただきありがとうございました!

次回は、月曜日投稿予定です。

宜しければブックマーク、いいねお願いいたします。


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