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序章 魔女はかく語りき
魔女と呼ばれた女は言った。
この世界は二度滅びている、と。
今から200年ほど前、確かに大災害はあった。
超科学文明が空に浮かべた浮遊大陸は突如砕け散り、大地へと降り注いだ。
地上からも空からも多くの物が失われた。
人や街や自然。そして超文明を誇ったはずの国家。
技術や知識も多くが塵と消えた。
それでも、残された人々はその文明の残滓を利用して懸命に生きていた。
それを何に使う物か知っていても仕組みは知らない。
直すことは出来ても根幹の部品は作れない。
そんな歪な形の文明継承。
それでも人々が生き続ける限り人の世は廻る。
世界が滅びたという魔女の言葉は、
今を生きる人々にっては正しいとは言えない。
それでも魔女は言う。
世界は取り戻されなければならない。
あるべき正しい姿に戻すべきなのだ、と。




