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序章 私が帰るところ
〈ボアァッ、ボアアッ!〉
小規模な爆発が断続的に起きたはずみでゴボボッと、思わず開いた口の中へ粘度の低い、超高温のマグマが勢いよく入り込んで、身体中を駆け巡っては穴という穴から抜けて行く。
今回は、特に鼓膜をやられて音がこもる。
辛くはあるが、もう慣れた。
けれど。
重たい瞼を開いて、視界の多くが燃え揺れる炎で占領される中、ぼんやりと映る蒼い星が、マグマでさえ動じなかった私の心を深く震わせる。私の記憶に残る、辛く悲しい過去が今も私の心を蝕むのだ。
今更終わったことを悔いるだけでは、何かが変わるわけもなく。
今の私にできることは少ない。しかし私にしかできない使命はまだ残っている。
高らかと弧を描く猛火をこの目に映して、更に深く、もっと深くと、この星は私を求める。
大波のように押し寄せるマグマに埋もれ消えては、また浮かぶ。




