34.初ライブ
【おぉーーー!】
俺たちがステージに上がると歓声が湧き上がった。
1曲目は特に振り付けがなくみんな好きにステージの上を動き回って歌っている。
琴莉は投げキッスをしたり涼葉と瑠奈の2人でハートを作ったりして各々ファンサをしている。
1曲目が終わりNexus以外のメンバーは裏に戻りNexusのMCと自己紹介をしていった。
「普段はゲームばかりしている俺らが今日はアイドルをやるぜ!」
「可愛いつむぎを見ていってね!」
【いつも可愛いよー!】
Nexusの1曲目が始まった。Nexusはオリ曲がないため歌う曲は最近流行りのJ-POPと有名なアニソンの計4曲を歌う。
みんな知っている曲だからかコールも完璧でリズムに乗っている。
「次が私たちの最後の曲です」
【えーーー!】
「その前に新衣装にチェンジ!」
【うぉーーーー!】
Nexusのメンバー全員が初期衣装からこの日の為に用意した新衣装に着替えた。
こんなにすぐに衣装を変えられるのはVtuberだから出来る演出だ。
【あははは!】
会場から笑いが起きた。なぜならnamelessもMasatoも女の子のアバターのアイドル衣装になっているからだ。
「紹介します!namelessのネムちゃんとMasatoのマサコちゃんです!」
【可愛いよー!w】
「もうお婿に行けない。シクシク」
「今日のためにサプライズで用意しました!」
「最後の曲は今、流行りの可愛い私を愛してよ!だよ!可愛い私たちを味わってね!」
このアイドルソングをNexusで歌うためだけにこの衣装とアバターを作るという大胆なことをした。
namelessもMasatoもこの曲の為に女の子みたいな声で歌えるように練習をしていた。
ネタよりだが彼らなりにみんなに楽しんでもらえるように用意したがきちんとファンにウケているので用意した甲斐はあっただろう。
「みんなまだまだ楽しんで行ってねー!」
【いぇーーーい!】
次はcreateの番だ。RIKUの作ったBGMが流れ始めて煙幕から5人が出てきた。
【おーーーーー!】
そのまま曲が変わり1曲目はRIKUの代表曲から始まる。
今回createが歌う4曲はRIKUの曲メドレーで作詞、作曲した本人が自分の曲を歌うという豪華さとライブ用に曲をアレンジしたスペシャルな演出になっている。
そしてモニターにはこれまでRIKU以外の4人で手掛けたMVも流れている。
1曲目が終わりcreateの自己紹介をした。
「みんな!1曲目どうだった?」
【サイコー!】
【めちゃ良かった】
「実は1曲目はこのRIKUが作った曲なんですよ」
「カエデたちが今回歌う曲は全てRIKUが作った曲なのです」
「そしてここに映っていたMVは僕たち4人で作りました」
「他の曲にもMVが流れるので曲とMV、両方楽しんでください!」
「次の曲、行くよ!」
2曲、3曲目と歌っていき最後の曲になった。
「最後の曲は俺の新曲です!このライブのために作ってきました!聞いてください!」
4曲目が始まった瞬間にcreateのメンバーも新衣装に変身した。
新衣装は曲がヒップホップにボカロ要素も混ぜた感じになっているので衣装もそれに合わせてカッコいい系のダンス衣装になっている。
曲の間奏に入った。
「どう?俺らの新衣装カッコいいしょ?」
【カッコいい!】
「ラストスパート行くぞ!」
【いぇーーーい!】
ラスサビを歌い切りcreateの番は終わった。
次のBGMが流れてシルエットが4人見えた。曲の前奏が流れ4人の姿が見えた。
【うぉーーーー!】
現れたのは琴莉、涼葉、九尾、姫帝の4人だ。
「みんな楽しんでる〜?」
【いぇーーーい!】
「まだまだいけるかな?」
【いぇーーーい!】
「妾がきたのじゃ、もっと盛り上げるのじゃ!」
【いぇーーーい!!!】
「それじゃあ行くっす!」
Aメロが始まった。Aメロの部分は問題なく踊れておりいよいよみんなで居残りして練習したBメロに入る。
(今の所いい感じ!でもここからが1番難しい所。みんな大丈夫だよね?)
このBメロはこの曲全体で見ても動きが多く1人でもずれると目立ってしまう。
サビに向けて盛り上げていかないといけないのでミスは許されない。
いよいよBメロに入った。
(大丈夫、大丈夫。みんなでたくさん練習したっす!ここでこれまでの練習の成果を出すっす!)
まず場所の入れ替わりがありそのままダンスがある。
涼葉はチラッとみんなを確認した。
(出来てるよ!みんな出来てる!)
涼葉は居残り練習で先生をやっていたのでみんながミスなく綺麗に動けていて嬉しくなった。
そのままサビに入りダンスより歌メインの動きになったのでここは心配がない。
このあとの2番のBメロもミスなく踊りきることができた。
「美礼ちゃん達楽しそうですね」
「涼葉なんてあれだけ緊張していたのにステージに上がったらきちんと楽しんでいるじゃん」
「良いことだよ。今日は楽しむことが大事だから」
「そうですね。私たちも楽しんでやりましょうね」
「うん、僕たちもそろそろ出番だから用意しようか」
「そうだね」
凛音たちは控え室を出て用意を始めた。
(よかった!なんとか踊りきれた〜)
涼葉と九尾はお互いに顔を見合わせてにっこり笑った。
曲が終わったのでMCに入った。
「皆の衆!ご機嫌よ〜!」
【ご機嫌よ〜!】
「個人勢Vtuberの姫帝八重よ。この度はVプロさんとswearさん主催のイベントに妾を呼んでくれて嬉しく思う」
「こちらこそ姫帝さんが来てくれて嬉しいよ!」
「あたしも!」
「うちも!」
「ゲストなのにこのような大きな舞台に立たせてもらえて感謝しておるぞ!」
「これもファンのみんなのおかげだよね!」
「今回、一緒に踊ってくれた涼葉たちもありがとう」
「こちらこそありがとうだよ!」
「感謝の言葉はこれくらいにして裏話でもしようか」
【おーーー!】
「そうっすね!」
「実はこの曲のダンスって難しかったんだー」
「居残り練習もしたよねー」
「居残り練習は涼葉が先生をしてくれたのじゃ」
「鬼教師だったよね」
「そんな厳しくしてないよ!?」
「冗談だよ〜」
【あははは!】
「でも涼葉が居残りに付き合ってくれたお陰でミスなく踊れたっす!ありがとうっす!」
「「ありがとう」」
【ありがとう!!】
「て、照れるな〜」
【可愛いー!!】
「みんなは私たちは上手く踊れていたと思う?」
【思うよ!!】
この声を聞くと上手くいったんだと安心した。
「ありがとう!」
このあとも時間を許す限りこの4人で話した。
「そろそろ時間だから行くね!」
【えーーーーー!】
「ライブはまだまだ続くのじゃ!皆の衆楽しむのじゃぞ!」
【いぇーーーい!】
次に出てきたのはNexusとcreateの男性陣だ。
「さっきぶり!」
「次は俺たちの歌を聴いてくれ!」
俺は裏でライブを見ている。
「swearのみんな凄いね」
声をかけてきたのはVプロの社長の大菅さんだ。
「そうですね」
「今日という日の為だけに努力と準備をしてきたんだなと感じるよ」
「僕もそう思います。最近は忙しくてみんなの練習とかを見に行けてなかったですが少し見ない間に成長していてすごく感動しています」
「如月くんはおじさんみたいだね。その年でそんなセリフ出てこないよ」
大菅さんにもおじさんみたいだと言われてしまった。今日で2度目だ。
「事務所のみんなは僕の子供か家族みたいに思ってしまうんですよね」
今日のライブも自分の子供の晴れ舞台を見守る親目線になっている。
「尊敬する社長をやれていると思うよ」
「ありがとうございます!」
大菅さんは良いことでもあったかのような顔で何処かに行ってしまった。
このあとも凛音、瑠奈、翠とVプロの幽玄、秋花の5人ユニットが歌いそのあとはルミナスと四天王の七代、健御の4人ユニットさらにそのあとはTumugi、yukiと四天王の月詠と天照の4人ユニットと今日限りのメンバーで組んだ激レアユニットでライブをしていった。
そしてライブも終盤になってきた。
「次は私たち、Noxlunarisの出番だよ!」
「如月さんがswearの目玉は最後にってこのセトリにしたから期待に応えようね」
「最後にとびっきりのライブを見せに行きますよ!」
「「「「うん」」」」
「よし!いっくよぞー!」




