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俺は、正直にその意外さに少し驚いていた。
「ギルドマスターとしての実力は、周辺ギルドのギルドマスターと比べても頭一つ抜けています」
(なるほど)
と、心中頷いた俺だった。
かなりの実力者のようだ。
ただ、とマーシャルは言う。
「少し子供っぽいところもありまして、『ギルマスのアイマ・スなんて絶対やだ!』と言ってきかないのです」
まるで困った生徒とか子供でも紹介するような口調である。
アイマ・スを持ちあげているようでありまた一方で下げているようでもある言いかたである。
なので、
「はあ……」
と、自然あいまいな返しになってします。
マーシャルは、そのまま話を続けていた。
それはまるで、
「ちょっと奥さん聞いてくださいよ」
的な調子である。
「この前など、ギルドマスターから『今日の予定を教えて』と言われたものですから、『今日は議員のエドヴァン氏とアイマス』と少し洒落て返しただけで、『会いますとアイマスでかけるな!』と、怒り出す始末です。なかなかの問題です」
困ったように眉をひそめたマーシャルに、
「それは、返しに問題があるだけだと思いますよぉっ?」
と、つんと添えるように応じた俺だった。





