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 サード目がけてだ。


 サードめがけて迫っていっていた。


 サードは、迫ってくる(エル)字棒Bを見定めるようにしながら手をかざした。


 攻撃の気配を感じた。


 おそらくは、サードは(エル)字棒を自身の針の攻撃で迎撃するつもりである。


 だが、ここに、先程投げ放っていた(エル)字棒Aが、サードに背面から迫ってもいた。


 前後から挟まれた格好のサードだ。


 こちらからすれば、前後からの挟撃である。


 ここで、


「頼んだ……!」


 俺は、叫んでいた。


「はいっ!」


 と、イフが、魔法瓶を握りしめながら言った。


 魔法瓶の中の液体は、透き通るようなオーシャンブルーである。


 イフが、魔法瓶のコルク栓を取った。


 それから、その小柄な体全体を使ってまるでタクトを振るうように魔法瓶を振った。


 ガラスの瓶からこぼれだしオーシャンブルーの液体が、宙に踊ったかと思うと、きらきらと輝いた。


「きらめけ……っ!」


 イフのかけ声とともに、スローモーションのように輝きが放物線を描いた。


「……"小さな(リトル・アクア)"!」

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