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 対峙しているサードに、ではない。


 そう、イフの放った擬似魔法の水の刃は、ロッド・ダウジングの(エル)字棒に直撃していた。


 ただ今俺がどっせいと投擲(とうてき)した(エル)字棒を、撃ち抜いていたのだ。


 正確な狙撃(そげき)である。


「直撃……ですっ!」


 水の刃は泡となってはじけ飛んだ。


 泡は水蒸気となって蒸発していった。


 そうして、起こった事象は、


「……!」


 と、サードが目を見開くものだった。


 (エル)字棒の飛行軌道が変わっていた。


 そう、イフの"小さな(リトル・アクア)"によって、強制的にその軌道が捻じ曲げられたのだ。


「な……」


 と、サードが、とまどいの声を上げていた。


 自身に真っすぐ迫ってきていた(エル)字棒が、急に軌道をかえたのだ。


 いんちきめいた軌道である。


 これだ。


 これなのだ。


 これが、俺たちの作戦だった。


 (エル)字棒の飛行軌道を強制変更させるという作戦だ。

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