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カップスープは一袋使いきりで、それが適正量だ。
半分とかずつ使うとなると、薄まったコーンポタージュができてしまうだろう。
本来のコーンポタージュすなわちコンポタの味にはならないのだ。
「……コンポタは、適度な濃厚さがキモよ」
「……? 何の話ですか?」
イフが、小首を傾げた。
「……すまない。ひとりごとだ」
疑似魔法の調整行使に当てはめるとどうだろう。
魔法瓶を半分ずつ使うとなると、威力の弱まった疑似魔法の発動となるのだろう。
本来の疑似魔法の効果にはならないのだ。
どうやら、五分の一の行使で五分の一の威力というわけではないらしい。
いわば単純明快な比例の関係からは、少し乖離するということではないだろうか。
だから、イフは、五分の一だけ使った場合はその威力や効果は五分の一を下回るという表現をしたのだろう。
「この戦闘で、"小さな赤"の調整行使……でフォーローしてもらっているが、あれは、何分の一なんだ?」
と、俺は、聞いた。
「五分の一です」
と、イフは、言った。
「じゃあ、"小さな赤"は、行使回数はほとんど残っていないのか」
この戦闘において、俺は、イフの疑似魔法の発動を三四回は見ているのだ。
この計算だと、魔法瓶の残りは、五分の二か一になる。





