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イフがなぜこのような渋面なのか。
なぜこのような態度なのか。
その理由がわかったような気がした。
俺は得心したのだ。
おそらくは、先程の俺とラテュレとのやり取りのことを言っているのだ。
イフは、固い声のままに、
「ないです。ありえないです……」
と、言った。
「……」
からの、さらに声を固くして、
「ないないないのないです……っ」
と、続けた。
「……」
やはり先程のラテュレとのやり取りのことを言っているのだろう。
事実は事実として認めるべきだ。
起きた事実はそのままだ。
変わらない。
変えられない。
変えられるのは、これからのみである。
これが揺るぎのない事実なのだ。





