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すぐさま、
「や、やろう……っ!」
「こ、このお……っ!」
「て、てめえ……っ!」
と、めいめいに怒号を放った黒服Eと黒服Fと黒服Gが、躍りかかって来た。
着ぐるみのもきゅっもきゅっとした足音は続いたままだ。
そして、ばしゃりと音が鳴った。
水音、である。
しかし、空からの雨の音ではない。
地面の水たまりが鳴ったのだ。
一瞬の出来事だった。
文字通りの、あっという間だった。
「……ぐっ……?」
と、他の黒服たちが、言葉を失っていた。
黒服Eと黒服Fと黒服Gはというと、言葉をつむげないでいた。
なぜならば、黒服Eと黒服Fと黒服Gは、地面に突っ伏していたからだ。
水音の正体は、これまさに黒服Eと黒服Fと黒服Gが倒れこんだ音だったのだ。
あああっと他の黒服たちが、どよめいた。
まさに一方的なやり合いである。
ネラーは、右手を前方にやわらかくかざしたままだ。





