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いきりたっている若い黒服とは対照的に、落ち着きを払っているその黒服である。
俺は、自然漠然、
(手強い、かもな……)
と、考えていた。
その黒服は、落ち着いた調子で、
「いいから黙っておけ」
と、若い黒服すなわち黒服Cにたしなめるように言った。
黒服Cは、反駁して、
「でも、アニキ……!」
と、言ったものの、
「いいから、黙っておけ」
と言われて、
「アニキがそう言うんなら……!」
と、納得はしていないが矛先を納めた感じである。
俺は、自然漠然、
(話ができるかもな……)
と、考えていた。
その黒服は、このグループの中でも、年長のようだ。
そして、少しは話も通じそうである。
これは、ある意味、好機ではないだろうか。





