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プレッシャーが、半端なものではない。
荒事には慣れている感ありありだ。
そんな雰囲気を放っている黒服たちである。
ひしひしではなく、びしびしと威圧感が伝わってくる。
もっとも、俺の横に立つ着ぐるみには、大して伝わっていないようだった。
ネラーは、あいかわらず、まったく意に介していない風である。
黒服たちは、二十人ほどである。
俺は、目を細めて、
(……きついな)
と、考えていた。
相手側の正確な戦闘力は、わからない。
しかし、推しはかることはできる。
すなわち、個人的な下馬評だ。
「……」
俺は、黙ったまま、黒服たちを見渡した。
雰囲気から察するに、手強そうだ。
どの黒服たちも、できる感が漂っている。
いわゆる、手練れ、そういう空気が漂っている。
俺とネラー、対、手練れの黒服二十人、そういう構図なのだ。
二対二十、である。





