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東のボス

遅くなりましたorz


申し訳ないです。

 龍は地上絵からボス部屋へとワープする。


 龍がワープした先は山脈の窪地になっている広い広場のような場所であった。そして目の前にいるのは山脈におけるテンプレ敵モンスターともいえるモンスター、ゴーレムである。正確にはライトメタルゴーレムと言う名前である。


「やっぱりゴーレムか……」


 そう呟きつつも龍は毎度恒例の木刀とエリートゴブリンの剣を構え、従魔のレーゼと眷族のジャルクを呼び出す。そしていつものように浮世世界と燕返しのコンボを決めるが、ここで大きな問題が生じた。それはゴーレムに対するダメージである。なんと龍の攻撃が1ずつしか効いていないのである。


「おいおい……マジかよ……」


 龍はその防御力の堅さに唖然とした。ちなみにゴーレムのHPは減り具合を鑑みると約120程度、つまりは後118回攻撃を加える必要があるが、そこまで生きていられるわけがない。龍は辺りを見回すとある物を見つけた。いや、正確には今まで幾度となく見つけてはいるがスルーしてきたもの、そう、小石である。


「まさかな……」


 龍はそう呟きながらも小石を手に取り此方に向かってのっしのっしとゆっくり前進してくるゴーレムにっ子石を投げる。するとゴーレムに対して1のダメージが入った。


「……今までの苦労が水の泡とはまさにこの事か……」


 龍が挑む以前、1つのパーティーがこのライトメタルゴーレムに挑んだが120のHPを削りきれずに死に戻りさせられたのだ。それを考えると高々小石を1つ投げるだけで1のダメージが入る。この発見はライトメタルゴーレムの戦いを今までのムリゲーな雰囲気から一転ヌルゲーにしてしまっている。


 それからの龍の動きは早かった。


 まず龍は辺りに落ちている小石を手に取って集めてゴーレムに遠くから投げる。ライトメタルゴーレムは近接戦においてはそのとんでも防御(どんな攻撃であっても1しか効かない)ととんでも攻撃(一般タンク型プレイヤーのHPを一撃で3分の1削るダメージ)で無敵に近く、遠距離攻撃も矢がなくなったり、魔力切れで倒すに至らないのが現在の状況である。それをただ小石を投げるだけで解決してしまった龍。クリアするのも時間の問題であった。


 小石を投げ続けて早10分、ライトメタルゴーレムのHPがようやく0になった。それと同時に頭にポーンと言う音が響きインフォメーションのラッシュがやって来た。


――――――――――


(´・ω・`)さんのレベルが14から15になりました。


――――――――――


以下のドロップアイテム及び記念アイテムをゲットしました。


鉄鉱石×4

ゴーレムの岩石×3

ライトメタル×2

ゴーレムの核


最速討伐記念

・スキル水晶『メタル化』


初期討伐記念

・スキル珠×2


ソロ討伐記念

・ライトメタル×5


―――――――――――


隠しスキル『投擲』が取得可能になりました。


―――――――――――


レーゼのレベルが2上がりました。


―――――――――――


ジャルクのレベルが2上がりました。


―――――――――――


眷族のLvが1上がりました。


―――――――――――


眷族のLvが規定値を超えたので眷族を1体増やすことが出来ます。


―――――――――――


 インフォメーションを確認した龍は色々気になる事はあったが、まず最初にメタル化のスキルについて鑑定で調べる事にした。


―――――――――――


メタル化:一時的に受けるダメージを減らす


―――――――――――


 鑑定を行った結果頭にポーンと言う音が再び響く。


―――――――――――


鑑定のLvが1上がりました。


―――――――――――


 龍の鑑定のスキルLvが上がったところで再びメタル化のスキルを鑑定を行う。


―――――――――――


メタル化:一時的に受けるダメージを減らす。(クールタイム:24時間)


―――――――――――


 鑑定スキルの結果、美月の持つ種族スキル天使の加護の劣化版のスキルと考えられた。そして龍は今現在防御系のスキルは武器防御しか持っていない状態であったため、早速スキル水晶を使う事に決めた。


 スキル水晶とは使用することによってスキルを習得できるアイテムで、尚且つスキル枠を同時に1つ追加してくれる効果もあるレアアイテムである。


 そして使用した事によってスキル枠が1つ空いたので街に戻ったら早速隠しスキルである投擲を取得することにした。


―――…――…―――


 龍が街に戻ってくると街の中は慌ただしかった。何故なのか気になった龍はログインしている美月にコールすることにした。


 ちなみにコールとはフレンド同士で連絡を取り合う事が出来る電話の様な機能である。似たような機能にメッセージ機能があるが、これは相手がログインしていなくても使用できる機能であり、主にフレンドとの連絡手段はコールとメッセージの2つである。


 そして美月の事を呼び出してすぐに美月から反応があった。


『あれ?おにぃちゃんどうしたの?』


「あー、ルナか。今始まりの街が騒がしいんだが原因を知らないか?」


『あー、それならさっき東の山脈のボスが倒されたことによって坑道が解放された事と第2の島へと行くための緊急クエストを受けることが出来るようになたのが原因かな』


「そうか……それにしても坑道か……そろそろ俺の木刀も変えようかな」


『うそ……おにぃちゃん今まで木刀で戦ってたの?』


「おぅ、そうだよ。北のエリートゴブリンは流石に時間がかかったな」


『北のエリートゴブリンやっぱりおにぃちゃんが討伐したんだ……も、もしかして東のライトメタルゴーレムも?』


「おぅ、さっき終わったところだぞ」


『……おにぃちゃんが非常識すぎて頭がー、大体どうやってダメージが1しか通らないライトメタルゴーレムを倒したのよ!』


「あー、それか。後で攻略サイトに情報載せようと思ったけどめんどいからルナに頼むわ。簡単に言えばフィールドに落ちている小石を拾ってぶつけるだけの作業げーだ」


『……そんな方法で攻略したのね……私たちの苦労が……』


 そう、何を隠そう龍がライトメタルゴーレムを倒す以前に挑戦したパーティーこそ美月のパーティーであったのだ。


「ま、頑張れ。んじゃー俺は色々街を散策するとするよ」


 そう言って龍はコールを切って街の散策を開始した。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


次回は12日頃を予定しています。


以下ステータス>


名前:(´・ω・`)

種族:ヴァンパイア

レベル:15(1↑)

HP:153

MP:143

STR:156

INT:138

DEX:163

AGI:148

スキル>

・剣術Lv10 ・アクロバットLv8 ・武器防御Lv11 ・詠唱短縮Lv10 ・蹴技Lv8

・魔力探知Lv10 ・気配遮断Lv6 ・錬金術Lv3 ・闇魔法Lv10 ・幸運LvMAX

・リンクLv2 ・従魔LvMAX ・鑑定Lv2(1↑) ・投擲LvMax(New) ・メタル化Lv1(New)

種族スキル>

・眷族Lv5(1↑)

称号>

・無鉄砲


眷族>


名前:ジャルク

種族:ボッチウルフ

レベル:9(2↑)

HP:86

MP:37

STR:86

INT:33

DEX:62

AGI:106

スキル>

・パンチLv4(1↑) ・引っ掻きLv3 ・突進Lv3 ・噛み付きLv4


従魔>


名前:レーゼ

種族:カラーヒヨコ(真紅)

レベル:8(2↑)

HP:54

MP:79

STR:44

INT:79

DEX:58

AGI:46

スキル>

・鳴くLv3 ・つつくLv3(1↑) ・炎魔法Lv3


以下設定集>


・投擲:隠しスキル。命中精度と威力が大幅に上昇する。似たようなスキルに『スローイング』がある。


・スローイング:投擲の劣化版スキル。持っている人はあまり多くいない。


・メタル化:約5秒間の間受けるダメージを半分にするスキル。美月の『天使の加護』の劣化版スキル。劣化版スキルではあるが充分強力なスキルである。

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