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仮面ワンダー「アリス」  作者: らゐをふ


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18/19

16、デートの約束

 パレードは仮面を被ったユキ、「仮面ナイト.アップル」に対し銃を向けていた。

「…やるなら早くしてよ」

「そう焦るなって こんな状況楽しまないと」

 パレードは向けたまま体を後ろを捻らせる。視認は出来ないけど、きっと舌を出してとんでもない顔をしている。

 「3」

 カウントダウンを始めると同時に銃を撃つ。

「2と1は!?」

 フェイが思わずツッコんだ。

 アップルの体に命中した弾。フェイもお血々ちゅっちゅおじさんも、心配そうにアップルを見つめる。

「……痛くない」

 銃を置いたパレード。フェイの横に並んで「せーのっ」

「「「すげーっ!!!」」」

 まるでスタンディングオペーションをする外国人の様に喜ぶ三人。フェイはすぐに照れて顔を背ける。

「おめでとうユキ これで私達の『仲間』よ」

「…ありがとう」

 愉快な二人を置いといて握手するアップルとフェイ。

「約束は果たしたし!次は僕の番だよね!」

 パレードは無邪気に仮面を取る。ユキは固唾を飲み、その姿を下から覗く様に見る。

「デートしよっか……お姉ちゃん?」






「デートか!いいねぇ!お母さん応援しちゃう!!」

「だから違うってば!!!」

 朝から響く声。起こされたグレーテルはその様子を影から覗いていた。

「イヌタロウにはお世話になったから……何か恩返しをしたいだけ」

「ならデート一択だろう!『ヒデヨシ』に頼んでチケット取ってきてもらうね!」

 ヒデヨシ、トモエの旦那。背の低いトモエに対してヒデヨシは2メートル近い身長を持っている。その中間にちょうどイヌタロウが収まるのだ。

「違うやり方は無いの!?」

「ヤリ方…?流石に息子の将来を委ねるにはまだ信頼度が…」

「もういい!」

 その場を離れようとするシエラと目が合ってしまうグレーテル。

「シエラ……怒ってる…?」

 今にも泣きそうなグレーテルを見て大きなため息を吐く。

「はぁ……もし行くなら みんなで行くわよ」

「いいねぇ!だいr……」

 慌てて後ろからイヌタロウがトモエの口を塞ぐ。

「俺こんな役ばっかじゃねぇか!?」

「なんて言おうとしたの?」

「……」

 処理しきれない情報量に頭を抱えるシエラ。

「…イヌタロウはどこから聞いてたの?」

「今来たばかりだけど母ちゃんがいつも通りに暴走する気がした!」

「イヌタロウは勘がいいねぇ……」

 口を封じられたままトモエは呟く。

「んで!いつ行くんだ?みんなで遊びに」

「ちゃんと聞いてるじゃない!!」

 シエラは激怒した。

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