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虚無世界  作者: 天神
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謝罪

拳銃を持ったその手は震えていた。

原因は引き金を引いた反動ではない、完全なる怒りだ。

じゃあその怒りを呼び覚ましたのは誰のせい?銃口を向けられた俺のせい?

いいや違う、Gの怒りを買った犯人は彼を否定した絵空だ。


「なあお前、さっきなんて言ったんだ?」

「ごめんなさいご主人様様…でも私…」

Gは隣にいた絵空の頬をゆっくりと触りながら彼女を問い詰める。Gの手は頬から顎、首、そしてむらぐらのあたりまできたところで服を持ち上げ鬼の形相で彼女を睨めつける。

それをやられている絵空の表情は恐怖に染まっていた。

「やめろ、絵空を放せっ!」

俺が再び彼女の元に駆け寄ろうとするとやはりGの放つ銃弾が俺の行く手を阻む。

「ふうぅ~~~~。」

その時Gの長い深呼吸をする音がこの部屋を覆う。

その後Gは絵空の服を掴むのをやめ、彼女は床に倒れこんだ。

そのまましばらくその場で泣いていた絵空は急にあることを始めた。

Gにも命令されないに自分からそれをやった。

「絵空やめろよ…なんでお前がそんなことを…。」

絵空のその行動をみてGはゴミを見るような目で彼女を見つめている。

彼女がとった行動

それは女子高生がまずやらない行為

土下座

絵空は冷たい床に自分のデコをつけ「彼」に向かって謝っていた。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」

そんな懺悔をしている絵空に向かってGは自分の足を彼女の頭に向かっておもいっきり蹴った。

サッカーボールを蹴った時の音とは違う鈍い音が彼女なら聞こえてきた。

絵空はその衝撃で床の上を何回転かし再び倒れ混む。

彼女が転がった所には無数のも赤い印がついていた。

そんなことをされたのに彼女は再び土下座をし「彼」に許しをこう。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」

それを見て再びGは彼女に手を伸ばし顔を、胸、腹を殴り、蹴り倒した。それをやられるたんびに彼女から赤いものが飛び散っていく。

絵空の身体能力ならこんな攻撃を避けることなんで動作もないことだ。けど今はそれが出来ない、なぜなら相手が自分を支配しているGだからだ。ご主人様に歯向かうなんて彼女に埋め込まれたマイクロチップがそんなことさせないだろう。

その光景を見ていて俺はあることに気づいた。彼女を殴っていることに夢中でGは銃から手を離していた。その銃はさっきまで彼がいた机に置いてある。

幸か不幸かGは絵空に集中していて俺は眼中に入っていない。

俺は気づかれないようにその銃に近づきそれを奪うことに成功した。

そして

「やめろ!」

さっきまで俺に向けられていた銃口は今度はGに向けられている。

「ありゃりゃミスっちゃったよ。」

「絵空から離れろ。」

「はいはいわかったよ。」

Gは攻撃をやめ両手を上げ彼女から離れゆっくりと部屋の隅の壁に背中とつけた。

っと同時に俺は絵空にほうに近づき再び彼女の隣にいくことができた。

「絵空大丈夫か?」

彼女は無言ままただ一回頷いただけだったが俺はそれだけでホッとした。

「おいおい、これじゃまるでラブロマンスだなぁ~。」

Gがそんな状況をみて俺達を煽るかのように言ってきた。

そしてさらにこう続けた。

「なあY?なんで俺がそいつにぶちギレたか分かるか?」

「それは絵空がお前に歯向かったからだろ…?」

「いいや、それはどうにでもなるからな~」

どうにでもなる?

その言葉に俺はなんか引っかかるものを感じたがとくに気にしてはいなかった。

「じゃあなんだよ?」

「それはね…そいつが謝っていた相手は俺じゃなくてお前だったんだよ…。」


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