一緒にいた人の過去
話すって言っても彼女が特異体質のこととか君と同じく施設にいたことはすでにあの学校で話したよね。
もちろん覚えてるよね?
そりゃそうだ、あの時のお前は怒り狂ってたのはモニター越しに伝わってきたよ。
だからなんで君が絵空と呼ぶこの彼女がどうして俺の仲間になったのか話すよ。
俺は長話は嫌いだ、それに時間もないしね。だから間接にいくよ。
彼女も君が消してきた人達と同じく身寄りもなく養護施設にいた普通の高校生だった。面倒見も人当たりもよくいいお姉さんだったらしいよ。
けどやっばりその施設も財政が苦しく俺が出した通知にまんまとのり施設は彼女を日本政府…いいや、俺に引き渡した。
引き渡された時の彼女はすでに分かっていたのかなにかをさとっていた表情をしていたのを覚えてるよ。
その時だ、彼女が特異体質だと分かったのは。
今まで何度やっても特異体質の人間が見つからなかったから俺は半ば諦めてた。
だからまさか本当に特異体質の人間がこの方法で見つかるなんて夢にも思わなかった、身体中の血が沸騰する勢いだったよ。
その時俺の脳裏にあることが浮かんだ。
その後は学校で話した通り施設に連れてこられ君と同じように特異体質の力を吸いとられ記憶を失い、その実験のために彼女がいた街そっくりの場所で実験をさせられ君と出会った。
これが彼女の全てだ。
と君は思ってようだけど実際は違うだなこれが。
俺が学校でお前に話した内容は嘘じゃない、全部本当だ、けど少し話を薄めてある。
えっ?なんでそんなことしたって?
だってあの時の君は凄い怒ってたしあんまり刺激的なこと話すのは良くないと思ったからさ。親友としての配慮だよ。
分かった分かったじゃあ全部話すよ、そんなに怒るなよ~。
お前が施設でさせられたことは特異体質の力を採られることだけだった。
けど考えてみて、お前をあの施設の中を見てきて疑問に思ったはずだ、なんでそれをやる施設に病院の手術室みたいな部屋やあんまり実験に関係ない所があるのかと…
おっ、だんだん分かってきたようだね!
そうだよ、あの施設は特異体質の力を採る施設じゃない、特異体質を人体実験をする施設だよ。
当然それは彼女もいた施設も同じだ。彼女は特異体質の力と同じく体のあちこちにメスを入れられ赤い血を流していた。
施設にいた人達の中には特異体質持ちを人間だと思わない連中いた、それはお前も施設にいた時の扱いわかってだろ?
でそいつらのせいで彼女は時々麻酔もかけないで実験させられた。
まあそいつらは、特異体質の俺の怒りも買ったわけで直々にミンチにしてあげたけど!
で彼女にした実験の内容だけど特異体質の力はどこにあるのか?それをカプセル以外に具現化できるのか?が主なことだ。
結局は分からず仕舞いだったけどある副産物が生まれた。
彼女は体は何度も体を弄られるたんびに体の中に様々な薬や機械を入れれた。
それにより彼女は驚異的な身体能力や知能を得てしまった。
言ってみれば彼女はもう人間じゃない、1種の改造人間?サイボーグになってしまった。
これが彼女の人間離れした身体能力の答えだ。
まあ、俺もそれを知ったのはあのなにもない空間で彼女が闘った時だけどね。
本当は大人しかった性格が急に明るくなった時に気づくべきだった…。
でだ、ある程度施設の実験が一段落したあと彼女をあの街に放って次の実験をしていたころ、君が委員長を救出しにこっちに向かってることを知った俺は彼女にも他の人達と同じマイクロチップを埋め込むことにした。
けど彼女に埋め込んだマイクロチップは他の人達のとは違う。まず記憶喪失になったパターンが違うからね。
彼女に埋め込んだマイクロチップには俺が命令した時にだけ従うという最新型だ。つまりは普段お前と一緒にいた彼女はただの記憶喪失な高校生、俺が命令した時はその命令に従う忠実な僕に。
つまり今の彼女は1種の二重人格ってことになるかな。
ほら考えてみなよ、彼女の性格が変わったり、彼女の周りでなんかうまいこと状況が回ったり思い当たるふしはいくらでもあるだろ?
じゃあ今ここにいる彼女は素の彼女?
それとも俺の命令に従う僕?
これで俺が話す絵空という彼女の全てはこれで終わりだ。
結局長くなってしまったけどなんか質問はあるかい?
なあ、俺の親友?




