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虚無世界  作者: 天神
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デジャブ

ところでいきなりだがデジャブを体感したことはあるだろうか?日本語で言うと既視感、これまで体験したことないはずなのにあたかも体験したように錯覚するというあれだ。

頻度も人によってバラバラであり、よくなる人もいれば、生まれてから全くならない人もいるらしい。俺はどっちかというとよくなる人に分類される。

デジャブの原因は実はあまりよくわかっていない。多くの学者などは文字通り脳の錯覚が原因と唱える。がしかし、中にはある意味神秘的な現象から本当に体験してた説、パラレルワールドの自分の記憶、実は人生はループをしていてデジャブは前世の記憶などいう人もいる。


じゃあここからが本題だ、ではデジャブがデジャブじゃないと分かったら人はどういう反応をするだろうか?

わかりやすくに言うと、さっき起こった出来事と全く同じことが目の前で起こっている、しかしさっきの出来事は実際に起こったことでありデジャブではない。そういった場合だ。

その回答は

混乱して大声をだす?ちがう。

あまりの衝撃に立てなくなる?ちがう。

恐怖でそこから逃走する?ちがう。

では正解はなんだろう?

答えは、ただただ立ち尽くすだ。

ところでなんでお前がそんなことを知っているんだ?という人もいるだろう。

そんなのは簡単だ、だって今俺はその状態にあるからだ。












「なんで、一体どういうことなの…?」

その光景に絵空も驚きを隠せない、そんなことはありえないからだ。いや、ありえないはずだった。

「Y君、ねえY君!」

「えっ、あっごめん」

絵空の呼び掛けにやっとここに帰ってこれたような気がした。

「これって…だって…」

「うん…おかしい。」

俺達の前に広がっていた光景、それは生徒達が正面を向きながら静かに座っている光景だ。

高校ならいたって普通の光景だろう。しかしここは違う。だってここの生徒は全員俺達が体育館におびき寄せて燃やしたはずた。先生達も絵空が倒した。つまり今この校舎にいるのは俺と絵空のふたりだけのはず、けどここには生徒がいる。しかも2階で見た光景と全く同じ状況で…

「どうしよう、Y君…」

「とにかく目的地はここだ、中に入ろう。」

「うん…。」

俺達が教室に入っても生徒たちは誰ひとり反応しない、これも2階で起こったことと同じだ。

「あれY君、この人達あの大きいカバンないよ?」

「えっ?」

俺は周りを見渡した。確かに重装備が大量にはいっていたあの大きなカバンを誰ひとり持っていなかった。みんな手ぶら状態だ。

「これってもしかして…?」

「なんか分かったの? 」

「もしかしたらだけどこの人達は戦闘員ではなかった、だからあの時も戦闘能力がなかったから俺達を追いかけてこなかった。」

「じゃあこの人達は私達に害はないってこと、でもじゃあなんでここにいるんだろう? 」

「それが分からないんだよね?」

その説もあくまで仮説だが今はそれがしっくりつく。けど本当にこれは一体なんなんだ?

そして再び静まり帰った教室にまたアレが鳴り響く。

キーンコーンカーンコーン

その放送でてっきり俺達は生徒たちが動きだすかと思い身構えた。しかし生徒たちは動かないどころかなにも起こらない。

「なんだったんだ、今の?」

「わかないよ~、びっくりした~。」

俺達が緊張の糸が解れたと思ったその時

「いやいや、びっくりさせてゴメンね~。」

俺とも絵空とも違う声が教室内に響きわたる。

「えっ、なに今の声!」

「まさかこの声は…」

俺はこの声を知っている、この中年の声質でまるで俺達をバカにしているような口調…、それは俺と委員長がスカイツリーに侵入した時に聞いた声だ。

「いや~、まさか君がここまで来れるなんて思ってもなかったよ。えっと、隣の可愛い女の子は絵空君だっけ?」

「やったよY君、可愛いだって!」

「今はそんなことはいいだろ!」

「ハハハッ、とても仲良しみたいだね。聞いてて楽しいよ♪」

その人を小バカした口調、聞いているだけで凄いイライラする。

「おい、委員長を帰せ!ここは一体どこなんだ!お前らはなにをしようとしてるんだ!」

「ちょとY君落ち着いて…!」

「その子のいった通りだよ、少し落ち着きたまたまえ。」

「クッ…」

俺は今すぐその声主を殴りたかったが、今はその方法はない。ここで取り乱してもなにも意味はない、俺はその怒りをそっと沈めた。

「そんなことより今は怒ることより喜ぶべきじゃないのかい?」

「…どういう意味だ…? 」

「どういう意味ってそのままだよ、久々の再会なんだからもっと喜べばいいのにー。」

俺はその言葉の意味が分からなかった。

喜ぶ?

なんで?

再会?

誰と?

一体こいつはなにを言っているんだ?あるで意味が分からない。

「そうか、分からないなら教えてあげるよ。実はね…。」










































「ここにいるのはみ~んな、君のクラスメイトなんだよ。」



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