出口
そして朝、俺達は普通に起き普通に冷蔵庫に合った物で朝食を取り普通に寝床にしてた家を出た。
「多分もうここには戻って来ないけどなんかしておくことはない?」
「じゃあ最後にもう一度あの銭湯に行きたい。」
「また行くんですか…?」
「寝ている間に汗かいちゃって!それに…」
「俺が臭いんから」
「あったり!じゃあ銭湯行く前に…」
「着替えの服を調達でしょ?」
「正解~!よく分かったじゃん?」
「まあね」
そうして俺達昨日とほぼ同じ行動をとったのであった。そして最後になる銭湯で湯に浸かりいよいよここを出る時がきた。
地図を絵空に見せてここの抜け道を探すように俺達は進んでいく。その途中
「そういえばY君はどんなもの使ってここまできたの?そのカバンの中身見せてよ!」
「たいした物はないよ」
「ねぇ見せてよ~」
本当に大した物はないけどあの銃だけは見せたくない。だってあの銃はここにいた人達を消したことと同じ力があるだから…。けどバックの中身はすぐにバレてしまった。
「それ~」
絵空は油断してるうちに俺からバックを奪ったのだ。
「ちょっ、」
「ふ~んこんなものでここまで来たんだ~。凄いね~Y君」
絵空はバックの中から当然銃に興味を示した。
「これが本物の銃か~、けど私使い方がわかりません!だからポイ!」
「ちょっとまってー!ポイはダメ!」
俺は今にも投げ捨てられそうな銃を必死に押さえた。不幸中の幸いだ、弾はいれてないし素人から見れば(俺も素人だが)普通に拳銃に見えるらしい。もしもばれたら絶対に軽蔑するだろうな。絵空の前、いや、もう使わないようにしなければ、もうあんな思いはまっぴらだ。
「あのさ~Y君?」
「えっなに?」
「私もなんか持っていきたいんだ、流石にY君に守ってばっかじゃ嫌だし、Y君それだけじゃ心細いでしょ?」
「まあそうだけど…けどここにそんなもの売ってるところなんてあるの?」
「流石に武器屋とかはないけどホームセンターなら使えそうなものあるよ?」
そんなこんなで最後の寄り道だ。ホームセンターに行き俺達は使えそうな物を選んだ。流石に大きなものは邪魔になるのでダメだったが結構良いものが手にに入った。
その後食料なども調達したりいろんなことがあったがついにこの出口までたどり着いた。
「ほんとにここが出口?」
「うんそうだよ、地図にもそう書いてある。私のこと信じられないの?」
「信じる…しんじるけどさ…」
まあ無理はない、地図が示してある出口の場所は公民館だった。
「けどこのが出口だったらなんでもっと早く気づかなかっただろう?ここなら誰かが入ってきてもおかしくないのに…」
「それはすぐに分かるよ。」
その時あのサイレンが鳴り出した。それと同時にまわりにあった建物が消えていく。
「こ…これは…」
「だからね、ここに誰かが来るとサイレンがなってあなたの言った現象が始まるのよ、それも何度も、みんなも怪しいと思ってた。だから24時間以内にここきた人もいるけどその時は絶対開かなくて中には入れないの。」
明らかに近づくなって言ってるようなもんだな。でも
「今の私達なら入れる!でしょ?」
「そうだね。」
言ってみればこの仕組みは普通の人なら無理かも知れないが得意体質の俺達には簡単に入れる。
「じゃあ行きますか!」
「う、うん…」
「どうしたの?」
「いやね、私記憶がないままここに連れてこられたじゃん?だから今の私はこの街で起きたことが全てなのよ。だからいくらここが作り物だとしても私には故郷みたいなものだから、いざ別れるとなると名残惜しくって…でももう大丈夫!早くUさんを助けて外に出ましょ!」
「そうだね、なら行くか!」
「うん!」
そして俺達は出口のドアを開ける。




