天然
朝、潰れたんかだ目覚まし時計の音が部屋に響き渡る。部屋はあれだが流石は女子高生、目覚まし時計の音はとても可愛らしかった。しかし俺達はっきり寝不足だ。だがとても清々しい気分だった。
「もう朝よ、早く準備して~。」
委員長の眠そうな声が部屋に響く。
それから俺達は布団を片付け食事をし急いで出かける準備をした。
「もういいわね?行くわよ。」
「うん」
さあ出発だ。
ここから目的地まではかなり距離がある。さてその移動手段だが…
「ところで委員長、昨日あんなこと言っといてあれだけどどうやって行くの?まさか歩いて行くわけないよね?」
「そりゃそうよ、電車と飛行機使うわよ。」
もしかして委員長は本当はあまり頭が良くないのか?
「委員長それは無理だと思うよ…」
「なんでよ、どうせ一応追われてる身だから公共交通機関は使うなっていいんでしょ?それなら心配ないって!だって今まで誰も追ってきてないじゃん?もし本当に捕まえる気があるならもう二人ともアウトよ?」
委員長も一応そこまで考えてたのか。俺も今までなんで追っ手が誰も来ないのが気にはしていたが今の状況ならそれはそれでラッキーだ。でも俺が今委員長に指摘しなければ行けないものは別にあるんだ。
「委員長、俺達は主に何を持ってきてる?」
「拳銃や武器…それがなにか?」
「電車はともかく飛行機に乗るときに何をしなきゃいけない?」
「それは荷物検査よ…」
「はい正解」
「で荷物検査がどうしたって…あっ!」
「やっと分かった?」
「うん…」
委員長は頬を赤らめながそこにうずくまった。
「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい」
やっぱりそうだ。委員長は天然だ!けどよくそれであの施設を1人で壊滅させたな。逆に尊敬する。
「そう、危険物を持ってる俺達は荷物検査でアウトで目的地につくまえに捕まっちゃうね。」
「…ならどうするの?飛行機は使えなくてどうやって行くの?」
「一応時間はかかるけど電車で行けるよ、今は沖縄以外は電車で行ける世の中だからね。」
「分かった…そうするわ」
委員長は素直に従った。それはまるで敗北者のようだった。せっかく練り上げた計画がこの時点で2度も失敗しているのだから。
そんなこともあり俺達は電車を乗り継ぎながら目的地を目指した。当初の計画だと昼過ぎにはついてる予定だったが実際ここについた時にはもう夜だった。俺はここにくるのは初めてなのでどのくらい現象の影響を受けてるか分からない。だが少なくとも俺が暮らしていた街よりも夜がとても明るい。ここは東京だ。




