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虚無世界  作者: 天神
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前とは違う街

家に着くといっきに疲れが襲ってきた。昨日に続いて今日もいろんなことがあって心と体がついてきたことがびっくりなくらいだ。現象のこと、特異体質のこと、そして自分がその特異体質で日本政府に捕まっていたこと、あと委員長の背負ってきたものと過去のこと

「そういえば…」

俺は委員長から貰ったカプセルを取り出した。委員長は力を回復するために早く飲めと言っていたが本当に飲んでもいいのか?ある意味これは委員長の親友Sの形見みたいな物だしそんな大切なものをいいのか?委員長はまだあるから大丈夫とは言っていたが俺にはそんなことはできない。

ん…ちょっとまてよ?

いいや、今はそんなことはいい。とにかく俺はこのカプセルは飲まない。飲まなくての自然に回復するらしいし時間に時を任せよう。とにかくもう寝よう。今日は疲れた…。

翌日、俺は外に出た。委員長は一応施設から脱走して追われの身だから外出はするなと言われたが力の回復なんて実際に確認して見なきゃ分からない。もちろん変装はする。追っ手対策は完璧だ。取り敢えず俺はあの交差点だった場所に行ってみた。昨日は言われなきゃ気づかなかったが今は自分でも分かる。昨日もここからはじまったんだ。

それから俺は街をぶらぶらすることにした。また完璧ではないが何が現象によって消えて何が残っているかぼんやりだが分かるような気がした。ビルや道路、中には一般の民家まで消えていたことがわかった。回りには俺の他にも沢山人がいる。しかしその人達は次々に消えていくことに気づいてない、次は自分の番かも知れないのに普通に暮らしている。俺はそんなことを思うとなぜか悲しくなった。委員長もそんなことを感じてたのだろうか?

それから数日おれは買い物や確認するために外出、それ以外は家にいるという生活を続けた。そうするうちに自分でも力の回復が実感できるようになった。そしてこの街にも変化があった。少し前は学生や会社員がにぎわう街であったが今はその頃の活気はなく人は疎らに、ニュースでもゴーストタウンと紹介される始末だ。

俺は委員長に連絡することにした。携帯はあの時に捕られたので(あったとしても一応追われてる身なので使わないけど)公衆電話を使うことにした。近代的な建物が次々消えていくなかで今ではレトロな分類にらはいる公衆電話が残ってるのもなんかアレだが…

俺は紙に書かれた番号に電話をかけた。

しばらく着信がなったがどうやら繋がったようだ。

「遅い!」

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