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魔王デュネダイン

 ゼリガンから送られた武具に身を包んだエリス達はエルフの王国兵達とゼリガン達と共に進軍していた。何日か森を進むと山に囲まれた狭い面積の道とそこに建てられた砦が見えてくる。


 「敵はこの道を通るだろう私達は、あの砦に入り可能な限り敵を抑える、メリガン、そして勇者達よ、500名も早馬の騎兵と共にそなた達は東側の山からから後方へ回り込みデュネダインを討ち取ってくれ、セルネデュールよ!」


 そういうとゼリガン達に従軍していた女性のエルフの将軍が返事を返した。


 「セルネデュールよ、メリガン達と行き500名の騎兵を指揮してくれ、連絡はこの伝書鳥をつかってくれ」


 「はい、ゼリガン陛下!では参りましょう皆さん!」

 

 「はい、よろしくお願いします、セルネデュールさん」


 エリス達七人はセルネデュールの指揮する兵隊達に混ざって東の山を迂回して進んで行った。


 「時間との勝負かもしれないね」


 「そうですね、あの砦はかなり堅牢のようなのが救いですね」


 「セルネデュール、砦の反対側にはどのくらいでつきそうなんだ?」


 「特に早い馬たちと訓練された兵士達ですのでおそらく三日か四日以内にはつけるかと思われます、メリガン殿下」


 そして三日ほど馬を走らせると魔物達の軍勢が砦に進軍していた、後方から近づくとメリガン達は巨大な体と棍棒とフレイルを持つ一角のモンスターを見た。


 「あれがデュネダイン?」


 「エリス嬢よ、首飾りはどうじゃ?」


 ギルトンがそう言うとエリスは布で覆っていた首飾りを取り出した布に包まれている首飾りは強い光を放っていた。


 「、、、間違いなさそうです、ギルトンおじさん!」


 「挟み撃ちにしよう!セルネデュール!」


 「はい殿下!陛下の元へ伝書鳥を飛ばします!」


 伝書鳥を飛ばしてから一時間ご砦から花火が上がったすると同時に砦から騎兵を先頭にエルフ達の兵がが前に進んで行くのが見えた。セルネデュールが早場の騎兵達に声をかけた。


 「全軍前進しろ!!参りましょう!メリガン殿下、皆さん!


 「ボク達はデュネダインの所にいきます!」


 「分かりました!、私達は道を開きます!」


 そう言ってセルネデュールは騎兵達の先頭にたって魔物達を切り伏せにいった、不意を討たれた魔物達は次々に倒れて行った。デュネダインは後ろに気づくと魔物達に言った。


 「前方の兵はゼリガン共を討て!後方の者達は我と共にファリエルの使い達と邪魔な騎兵共を血祭りにあげるぞ!!」


 後方から反撃を受けたセルネデュールの兵達は勇猛果敢に戦うがデュネダインが前に出ると騎兵達は巨大な棍棒とフレイルで吹き飛ばされ倒れていく。


 「セルネデュールさん!デュネダインは僕らに任せてください!いきましょう皆さん!」


 アルディスとリアナとギルトンそしてノアとメリガンは馬を降りるとデュネダインの所を目掛けて走って行く、棍棒とフレイルをかわしながらデュネダインの元へ向かおうとする。


 「、、、、これ以上近寄れないな」


 「恐ろしい振り回し方じゃのう!」


 「どうする?アルディス?」


 「メリガンさん!弓で頭を射り続けて注意を引けますか!」


 「分かったよ!アルディス君!」


 「セラーナさん!ボクがデュネダインの頭まで登って剣を突き刺したらスパークの魔法をお願いします!」


 「あいよ!アルディス!」


 メリガンが連続して矢を放ち続けると数本の矢がデュネダインの頭に刺さった。


 「このエルフが!!」


 デュネダインはメリガンを踏みつけようと片足を上げるとノアがミスリル制の大剣でデュネダインの足を切りつけた、するとデュネダインはバランスを崩して前に倒れこんだ。


 「、、、、今だ、アルディス!」


 「はい!」


 直ぐに起き上がろうとするデュネダインの肩から登るアルディスにデュネダインは片方の腕に持っていた棍棒を落として捕まえようとするがメリガン放つ矢がデュネダインの手に突き刺さった。その隙にアルディスは肩から頭の角を掴んで頭部に上り剣で突き刺した。


 「今です!セラーナさん!」


 そう言うとアルディスはデュネダインの頭部から飛びおりた、地面に落下するアルディスをギルトンが受け止めた、頭の剣を貫こうとするデュネダインの上の空に暗雲が立ち込めると激しい雷が落ちてデュネダインの身体は焼け落ちた。


 「やった?」


 「、、、、いや、、、まだだ!」


 炎に包まれたデュネダインの身体から黒いオーラが現れるとデュネダインは再び動きだしてフレイルを振るったフレイルはメリガンを襲おうとする、直撃を予感したメリガンにセルネデュールが庇ってメリガンを伏せさせた。フレイルはセルネデュールに直撃して吹き飛ばした。

 

 「セルネデュール!」


 メリガンはセルネデュールに駆け寄るとセルネデュールを抱き起そうとした。それを見たデュネダインは今度はメリガンを踏みつけようとした。


 「エリス嬢!前に唱えた神聖魔法を奴の頭上に放つのじゃ!!」


 「はい!」


 エリスが祈るとデュネダインの頭上に突き刺さっていた剣から青い炎がデュネダインを包んだ。デュネダインは叫び声を上げると青い炎で焼かれて真横に倒れた。黒い靄がデュネダインの身体から離れようとするとエリスは即座に祈って靄を浄化した。


 「セルネデュール、、何故俺などを庇って、、、、」


 すでに動かなくなっていたセルネデュールを抱きしめてメリガンは泣いていた。デュネダインが倒れるとゼリガン達のエルフの軍が魔物達を圧倒していき魔物達はメリガンやエリス達の後方へ逃げて行った。馬に乗ったゼリガン達がエリス達の元へ来るとゼリガンは馬から降りて言った。


 「メリガン!無事か?」


 「はい、、、父上、このセルネデュールのお陰で、、、」


 「そうか、、、、メリガン、、、手厚く葬ろう」


 「はい、、父上」


 「エリス達も無事で何よりだ、共に我が王国へ戻ろう」

 

 「はい、ゼリガン様」


 デュネダインの軍に勝利したエリス達はエルフ達の王国へと向かった。

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