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魔王エンキラ

 エリス達は慎重に廃城の中を探っていくと幾つもの白骨化した人の骸がそこら中に転がっていた。


 「古き遺体だけじゃのう、、、」


 「何が起こるかわかりません、ギルトンさんこのまま警戒して先に進みましょう」


 「そうだのう、アルディス殿、魔物達に会わないのがかえって不気味じゃ」


 「ここに封印された魔王ってのはどんなやつなんだい?」


 「ファリエル様はマラゲインと言っていましたね、神父様から聞いた神話には堕王マラゲインという名で出てきます、死体を操るという話でした」


 「アンデット達、、、厄介ね」


 「ふむ、地下室があるようだのう、二階と地下どちらへ進もうかのう?」


 「地下室が怪しい気がします、、、、、」


 「エリスの感を当てにしてみるかい?」


 「ええ、そうね」


 薄暗い地下に入るとセラーナが辺りを照らす魔法を使い先に進んだ。地下には魔物達の死体があった。死体の様子をギルトンが見て言った。


 「、、、、、死んで間もないぞい」


 「、、、、、魔物達を倒していくなんて何処かの冒険者かい?」


 「分からんが、この先に何者かがいる事は確かじゃろう」


 「進みましょう!皆さん!」


 アルディスの声に皆頷くと地下の奥へと向かっていく。暫くすると大きな扉があり立ち止まりアルディスが扉を開こうとするが扉は開かなった。セラーナの照明の魔法より強い光がさすと皆後ろを振り返ったそこにはエリスの首飾りが辺りを照らしていた。


 「ギルトンおじさん!」


 「うむ、強力な何かがいるようじゃな!セラーナ扉を魔法で破れるかのう?!」


 「あいよ!やってみるよ!」


 「扉が開いたらワシは右側に行く!リアナ殿は左に、アルディス殿は正面を頼むぞい!」


 「ええ!」

 

 「分かりました!ギルトンさん!」


 「皆、アタシの後ろに下がってな!」


 ギルトンとリアナとアルディスがセラーナの後ろに行くとセラーナは扉を吹き飛ばす為にエクスプロージョンの魔法を使う。扉を破壊しするとギルトン達が中に突入した。その部屋の中央には大量の魔物達の死体がありさらにその中央に魔法陣がかかれて巨大な遺骸と一人の青白い顔をした女と金髪の少年がいた、少年をみたリアナは叫んだ。


 「クルシュ王子!!」


 「リアナ!!助けに来てくれたんだね!!」


 「ファリエルの使い達ね、、、邪魔ね、、、、」


 「クルシュ王子を放しなさい!!」


 「残念ね、この子はマラゲインに相応しい体なのよ、この子は今からマラゲインとなるわ!」


 そういうと女は短剣を抜きクルシュ王子に目掛けて突き刺した。


 「王子!!!」


 悲鳴にも似た声でリアナが叫ぶと刺されたクルシュはその場に崩れ落ちた。魔物達から立ち上った黒い影がクルシュを包む。怒りに我を忘れたリアナは女に突進して行くと女は腰に差していたサーベルを抜いた。


 「セイ!!」


 リアナは女のサーベルを盾で弾くと首筋を狙ってブロードソードを振るう。


 「!?」


 「無駄だったわね、聖騎士さん?私は魔王と呼ばれる者の一人だから当然だけど、、、こうしてあげる」


 女が手を振りかざすとリアナの身体は動かなくなり空中に浮かされた。


 「最後ね?勇敢な聖騎士殿!」


 「クッ!!」


 女はリアナを地面におもいきり叩きつけようとするとその場にギルトンが走りアルディスがバスタードソードを両手に構えて女に突進してくる。女はかわそうともせずに立っていたがアルディスの剣は光輝き女の腕を切り裂いた。


 「ああぁああああ!!」


 女は悲鳴を上げるとリアナが地面に落ちていく、落ちていくリアナをギルトンが抱きとめる。


 「無事かのう?リアナ殿」


 「、、、ええ、ありがとう」


 片腕を失った女はアルディスを睨めつけて行った。


 「、、、、お前は一体!?」


 「、、、この剣はファリエル様から授かった神聖剣だ!覚悟!!」


 アルディスが剣を振り上げると影に包まれたクルシュが立ち上がりアルディスにファイアーボールの魔法を放つ、間一髪でアルディスはそれを飛んでかわすとクルシュだった者は言った。


 「油断したな?エンキラよ、ここは我に任せてゼネガスと共にウルガル達を復活させて来い」


 「借りが出来たわね、、、マラゲイン、、任せるわ、、、、」


 そういうとエンキラと呼ばれた女は姿を消した。


 「さあ今度は我とその下僕達が相手だ!忌々しい大天使の使いよ!」


 そう言うと転がっていた、魔物達の死体がゆっくりと起き出してアルディスの周り囲んだ。


 


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