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第1話 プロローグ
よろしくお願い致します。気楽に読んで頂ければ幸いです。
ほとんどの人が眠りについているはずの深夜でした。
新築の2階建て住宅に2人。
1人は黒のスーツを着た倭人少年で歳は10代後半ほど。
右手に自動拳銃という物騒な武器を持っていました。
もう1人は少年の前でうずくまる幼い倭人の少女。
すすり泣く少女に銃口が向けられますが、撃つことはありません。
周りには鉄分の臭いが充満し、キッチンの床には男女2人の遺体が乱暴に転がっていました。
テーブルには今日の晩御飯でしょうか、お皿が3枚とその上に盛りつけられたカレーライスは冷え切って美味しそうではありません。
沈黙を貫いていた少年はしばらくして息をついて自動拳銃を腰のホルスターに戻しました。
「泣かないで、悪い奴はもう俺がやっつけたから大丈夫」
少年の背後には同じスーツを着た男が数人、頭から血を流して倒れていたのです。
「お名前はなんていうの?」
「ひぐ、ふぇ……な、なき」
「そうか、なきちゃん、ここにいたらまた悪い奴が来るから逃げよう」
両手で抱き上げて、少年は住宅から逃げるように走り出しました。




