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その龍人からは逃げられない ①

「.....ただいまぁ〜」


 ようやく家に帰って来た...。こんな時のいつもの自分なら、そのままベッドへ直行するところだが、今日はもう少し自分の身体には頑張ってもらわなければならないことになりだろう。

 えっ?何故かって?それはもちろん───やつ(龍人)が家にまで着いて来たからだ。


「お邪魔しまーす」


 イルが横目で見た目線の先には全く息が上がってないクレアが笑顔で立っていた。


 なんであんなに走り回ったのに平然としるの!?....龍人の身体能力を甘く見過ぎてた。



───時は少し前に遡る。


 家に帰る際、イルはクレアをなんとか撒こうと、普段歩き慣れてなければ通り辛い道や草が生い茂った道無き道を全速力で走った(・・・・・・・)のだった。

───極端に言えば、全速力で遠回りしたのだ。....軽く一周分くらいは。



───そして現在(いま)の息の上がりすぎたイルに至る。


「な、なんで...ついて、来る、の?」


「え?だって私たちは泥棒仲m───こほん」


 今クレア、『泥棒仲間』って言おうとしたよね。


「強奪仲間だよね♡」


「それもっと酷くなってる!!」


「はぁ.....」


 この先の僕の人生どうなるんだろう....。

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