創世神
昔、全ての神様たちの頂点に君臨する創世神とは思えない幼い容姿の創世神は、とある一人の少年に言った。
「君が望むなら治癒の神としての地位を与えよう。どうだい?治癒の神として生きる気はないかい?」
───と。
神の地位を与えられること。それは。
───即ち『神』になること。
神の地位と言えば、創世神を除けば。
───最高位の地位。
だが、その代償は存在する。その代償は。
───神になった者に関する記憶は、人々の記憶からは全て消え去る。
それでも、殆どの者は二つ返事で了承する。
神の地位、それは。
───それほどまでに魅力的かつ強力なものである。
しかし、その少年は首を縦に振るどころか創世神を相手に、ある契約を持ちかけた。
その内容とは。
「───一度だけでいい。自分にこの世界を治療させてほしい。治療薬は自分で創った物を使うから、一応許しだけは得たい」
「......」
「この条件で契約をしてくれるなら俺は創世神に従うことを誓おう。なんなら奴隷のように扱ってくれたって構わない」
少年の契約内容を聞くや否や、幼い容姿の創世神は大きな声で笑って───否。
嗤って契約を承諾した。
「あはははは!いいね~その目!分かった、契約を承諾しよう。あ、先に説明しておくけど、君が最初の僕の部下だ。すっご~く暇な時間を僕と共に過ごそう」
二人の少年は握手をする。
この時、少年は笑っていたのだろうが、創世神は嗤っていた。
『君は、もっと楽しいを───自分を大切にするべきだったね...』
少年が地上で最後に聞いた声は創世神の退屈そうな声だった。
他人のことを優先し過ぎて楽しさを犠牲にするのは間違えている。
だって...。
───楽しさのない人生って、とてもと~っても退屈だし、生きていることすら嫌になってくるよね♪
少年が地上で最後に聞いた声は創世神の退屈そうな声だった。
───この物語は創世神が哀れな素晴らしい人間を最初の部下を得た話で。
───この物語は優れた箇所が存在するはずのない人間が神になった話で。
そしてこの物語は誰にも語られることのない、『治癒の神』になった少年を中心とした、『最も古い神話』である。
今や『治癒の神』となった少年は大切な分岐点を哀しい方向に進んでしまった。
こんなつまらない神々の世界に住む。という方向に、ね♪
...生き物は『楽しい』がないと生きていくことが困難なのに。
「...もう、そろそろ進み始める頃かな♪」
では、読み飽きた『最も古い神話』の中間部分は後々語るとして『最も新しい神話』を語り始めるとしよう!!
この神話は少年───カミエ・イルと、一人の少女が出会って初めて進み始める。
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