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遺書3
だいたい遺書と言うのは日々更新される。年に一度なんて言うのは怠惰だとも思う。
出会いだったり別れだったり、ちょっとした事で私有財産を分けたいの分けたくないのと言う事項が増えていく。
さらに葬式はああして欲しいこうして欲しい、あいつを呼んで欲しいコイツは出禁だとなると大変だ。
今日も帰り道に見かけた女子高生を気に入ってスマホでこっそり写真を撮り、探偵に送ってそれが誰か探らせることにした。
首筋がすっかり見えるくらいの黒髪ショート。健康的な細さの四肢。鋭さと幼さを同居させた眼。
きっと近所に住む年上の茶髪の大学生か何かと、この夏に初セックスを済ませていて、一緒に歩く同級生より先んじた気でいる感じがする。
そこがいい。
こうやって遺書に認める人が増えていく。今日の女子高生で何人目かは全くわからないし、探偵料もバカにならない。
だがいつになっても探偵から返事が来ない。大抵は仕事が早いはずなのに変だなと思う。
ある明け方に呼び鈴が鳴らされた。
ドアを開けると数人の警察官が立っていた。




