きっと心は通じ合っているはずだけど言葉が通じ合っていない気がする。
58日目 昼過ぎ ダンジョン 70F
霜の巨人「ヨートゥン Lv70」北欧神話の巨人。大自然の精霊の一柱で超人的な強さを持つ氷の巨人、でまあトロールのボスだったり先祖だったりと言う説もあったりするらしい。美味しいらしい。
いや、美味しいらしいとか言う伝承は無かったよ?普通霜の巨人さん食べないし?まあ食べられてるんだけど……美味しいみたいだ?
(ぽよぽょよよ~。)
お~っ?テンションあげあげみたいだ、ポヨンポヨンと弾んで喜んでいる。嬉しそうだ。
いきなり冷気で床を凍らせてきたのは吃驚したが俺は「空歩」で空を歩けるし、甲冑委員長さんは冷気ごと斬った、勿論スライムさんは冷気も好き嫌いなく食べていた。
そして氷の槍を持った巨人はボコられた。その身体能力はLv100を超えた委員長達をも上回っていた、強く速い強靭な体躯が魔力を纏い極寒の威圧と氷の鎧を纏う。その実力は優にLv100の迷宮王にも匹敵する、強さだけで語るのならば凌駕しているかもしれない程に驚異的強さ。ただそれだけだ。
いや本当に強いんだよ?でもほら、Lv100の迷宮王に匹敵して凌駕してもさー?Lv100迷宮皇クラス2人って無理だから。うん、それは無理なんだよ?
それはきっと万人にボコを齎すボコのお使いボコ天使様なんだよ、きっと天使なのに神も平等にボコるボコの伝道師なんだよ。分かり易く言うとボコられるんだよ、難しく言うと存在が即ちボコなんだよ?まあどっちにしてもボコられる。ボコ女神と言っても差し支えないだろう、夜は美とエロスの女神様で毎晩崇拝しているから間違いない、吸ったり這たりもしてるから間違いない。
しかし漸く「魔纏」が纏えているような気がする、今の戦闘は普通に動けていたのではないだろうか?HPもほとんど減っていない、「魔纏」で無理やり動くと身体が耐えられず常にHPが減少している状態だった。でも今のはスムーズに行けた気がする、やっと形になって来た?
まあ毎晩毎晩稽古と言う名のボコを凌ぎ、深夜にも「魔纏」まで使って復讐していたのだ。遂にその効果が表れ始めたのかも知れない、それともさっきから甲冑委員長さんの一閃を躱し続けていた効果だろうか?でもお尻触ったって甲冑なんだよ?でもその甲冑がエロいのだ!これは男子高校生への罠だ!だってヒップラインがセクシー……をおおおっ!うん、纏えてる。じゃ無くて違うんだって!何て言うか出来心って言うか男子高校生的な真心って言うか男子高校生心だったんだよ?だから男子高校生的に仕方ない出来事だったに違いないんだよ?って。はい、すいません。何でモーニングスター持ってるの?えっ?試作品が置きっ放しだったの、あ~忘れてたよ~って俺のせいじゃん!
最近、団体行動が多かったから仕方ないと言えるだろう。流石に女子の前では拙いだろう、確実にお説教コースの盛り合わせセクハラ裁判添えの豪華絢爛なお説教スパイラルアウェイだろう。何故か元の世界でも異世界でもずっとアウェイ何だけど俺のホームは何処に有るんだろう?
さあ下りようと思ったらスライムさんが魔石を持ってきてくれた、かなり良さげだ。
高級魔石は高価過ぎて販売が難しいがアイテムにすると良い物が出来るから装備品作成に大活躍なのだ、余ればアイテム袋の中で魔力バッテリーになってくれるしいくら有っても困らない。やはり迷宮がお得感がある、どう考えても戦争なんて赤字の垂れ流しだ、そんな戦力が有れば迷宮に行けって話なんだよ。まったく。
おっ、槍だ。
霜の巨人のドロップなのに普通サイズの親切設計だ、しかも「永久氷槍 PoW SpE DeX 50%アップ 氷属性増強(特大)氷槍 氷纏 氷凍陣 +ATT」とオタのまぐれ装備並みの逸品だ、未だミスリル化していなくてこれだ。しかも使い勝手が良さそうだ、槍だが薙刀に近く刃が長いので長刀の様でもある。斬る突く払う薙ぐ打つと攻撃を選ばない、これはご指名で売りつけよう。候補はビッチリーダーか図書委員の所の三つ編みっ娘か?え~と、手芸部っ娘だ。
手芸部っ娘は編み物とレースに縫い方と結構教えて貰ったから贔屓したい所だが適正で言えばやはりビッチリーダーだろう、まあどのビッチでも使いこなせるだろうが名前がビッチリーダーなのだからリーダーからだろう。
さあ今度こそ降りて「魔纏」を試そう、Lvが上がら無いなら技しかない。同級生達に追い抜かれるのは分かっていたが足手纏いにはなりたくないものなんだよ?まあ実は最初から追い付け無いから狡してただけなのだ、ならばもっと狡い物を造ればいい。
だから「魔纏」の次は「虚実」そしてその先が必要だ、キリが無いが諦める気も無い。だって諦めたら称号に「ひも」って絶対に付けられる! 今の3つで泣きそうなのに4つ目ついたらまじ泣きの危険性も有るだろう、もう一生ステータス見なくなりそうなんだよ?マジで?
降りてみた。
71階層は蛇だった、蛇って結構得意だったが今回は「フレア・スネーク Lv71」これは冷やしても冬眠しないだろう、だから「魔纏」の訓練に丁度いい。
飛び掛かり宙を埋め尽くし地を覆う一面の蛇の世界を歩み抜ける、隙間も無いなら隙間を斬り取りながら歩む。足一つ分の隙間に足を置き、斬り掃っては掃滅しながら足を置く。
結果。纏えているが使えてはいない、全部のスキルがごっちゃで纏えて何とかなっている。これならば自滅の心配は減るだろう、だが個別に操作ができていないから自分で自分の動きが予測不能だ。制御までは程遠いだろう、まあ瞬間でも「転移」と「重力」が制御出来ればチート並みの性能が発揮できるのだ、無茶なのだろうがやり続けるしかない。
だが「魔纏」を纏ったまま「虚実」が未だ酷い、失敗したら腕捥げそうだよ!まあ「再生」するから良い、出来ないままで足手纏いの厄介者になるくらいなら痛み位は我慢しよう。
……やっと何で委員長達があんなに必死で頑張るのかちょっとだけ分かった、確かに守られるだけなんて嫌な物だろう。それで死なれたりなんかしたらたまった物じゃ無い、うん、全くだ。自分が安全な所で誰かが危険な目に遭ってるなんてムカつく事この上ない。やっと分かったよ。
まあ今日はもう頑張れないだろう、目が死んでたし。
それでも60階層の階層主を倒したのだから満足して貰おう、だから追い返した。「ヨートゥン Lv70」はヤバい、最初の「氷界」で足を止められたら窮地に追い込まれる。勝てないとは言わないが無傷では済まないし万が一が有り得る、俺達の方が良い。俺達蠅嫌だし?マジで。
「隠し部屋さんを探せ~って場所知ってるけど偶には探検したいお年頃なんだよきっと?夜は甲冑委員長さんの神秘を探検して探求して堪能してるんだけど迷宮探検だってしてみたいんだよ、勿論夜の迷宮の踏破は出たり入ったり踏破しまくってるけど……マジ?ヤバいの?」
(ポヨポヨ……。)
ヤバイらしい。既に死線を踏み越えたようだ、後ろにモーニングスターを持った鬼神がいるらしい。だってスライムさんがビビってる、逃げよう!「転移っ!」
ボコられた。
魔纏からの連続での瞬間超単距離転移。コマ送りの様に消えては現れながら瞬滅しながらの超高速移動による逃亡でもボコられた?やはりボコ女神さまに違いない、今晩も信仰して侵攻しよう。
ボコられながらも隠し部屋に辿り着くと「フレア・キングスネーク Lv71」が居てくれたお陰で甲冑委員長さんはフレア・キングスネークをボコっている、ボコボコだ。凶悪なモーニングスターの爆撃に破壊されて行くフレア・キングスネークと見つめ合う、きっと今俺とフレア・キングスネークの心は一つなのだろう。怖いよ!
「やっぱりと言うか武器装備破壊シリーズなんだねー?楯だけど。「明鏡の大盾 ViT PoW SpE DeX 50%アップ 全耐性 魔法物理反射吸収 武器装備破壊 絶界 激楯撃 +ATT +DEF」って凄くない?これもう武器だよ、これは盾職ご指名だよね~。」
(ウンウン。)(ポヨポヨ。)
オタ守護者は「大薙太刀」があるから後回し、オタだし。
最近盾職転向中だった委員長も「豪雷鎖鞭」で絶賛委員長様なMっ娘だ。
まあ順当に盾っ娘かツイン電柱コンビかだろう、文化女子はInTアップが欲しいのだから前衛優先で良いだろう。ミスリル化してみて変化があったらその時に考えれば良いだろう、サクサクいかないと遅くなりそうだし……ここ深いんだよ?帰らせて正解だ。
その後も速攻の特攻で拙攻だ、もうとにかく早く纏って突っ込む。あとの事は突っ込んでから考える、ヤバい莫迦が感染りそうだ! でもそうでもしないと間に合わない、思ったよりも下層の敵が強い分甲冑委員長さんやスライムさんのLvが上がったのだろう。殲滅速度がヤバい!元々がその高すぎる能力に身体能力が付いて来れていないのだ、その分僅かなLvアップでも一気に能力が上がる。そしてノリノリでアゲアゲだから止まらない、そしていつものように使役者のお願いもガン無視だ!
だって「残してね?分けてね?」って言うと(ウンウン。プルプル。)するんだけど瞬滅の殲滅で全滅だ?もう一回「俺にもちょうだい?」と言うと(ウンウン。プルプル。)するんだけど殺戮が殺伐と抹殺している?あの(ウンウン。プルプル。)は何なのだろう?
そんなこんなで地下80階層、そして未だ最下層じゃない。深い。
いつもお読み頂いて本当にありがとうございます、そして累計1千万ものPVを頂いておりました重ね重ねありがとうございます、身に余る光栄で恐縮です。
と言うか10,157,788ものアクセスを頂いておりました、お礼が遅くなり失礼しました。




