なんかもう宿に武器忘れて来ても気付かずに1日が終わりそうな今日この頃。
58日目 昼過ぎ ダンジョン 66F
ちゃんと簡易シャワーでベドベドのドロドロの蟲汁さんは洗い流してあげたんだがみんな無言のレイプ目状態で街に帰っていった、ちゃんと無事に帰れるのだろうか?まあ、魔物に襲われたら魔物が可哀想な事になるだけなんだけど?魔物さん八つ当たられそうだ!
「なんか3人で迷宮探索も久しぶりな気がするよね~?でも何で俺が格好良い構えをすると必ず最高速で殲滅しちゃうのかなー?何て言うか最近俺の戦闘シーンって甲冑委員長さんにボコられてるだけなんだよ、何で毎日ダンジョンに潜って戦闘シーンが無いんだろうね~?なんかもう宿に武器忘れて来ても気付かずに1日が終わりそうな今日この頃?拝啓いかがなさっちゃってるのって言う位に出番の無い今日この頃って感じなんだよ?」
(プルプル。)
慰められている!思わず胸に顔を埋めて泣きそうなくらいの慰め力だったが胸が無かったから埋め無くて良いだろう、スライムなんだよ?だが胸が胸だったら埋めて埋めて埋め捲くって怒られた後に埋められてしまいそうだから止めておこう。だって甲冑委員長さんがさり気なく剣を抜いている、さり気なく惨殺されそうだから止めておこう。続きは今晩だ!
流石に女子が20人もいると雑念が湧くが、今は甲冑委員長さんだけだから妄想がシャープなのだ、だからシャープな斬撃が飛んで来易い。もう61F位からずっとジト目だ、まあ20人分のレイプ目よりも甲冑委員長さんの1人のジト目の方が勝るのだ!って言うかあの目は怖いんだよ?やはり乙女には蟲汁ぶっかけは辛い経験だったのだろう、戦いとは悲しみしか生まないものなんだよ。
甲冑委員長さんもみんなをポンポンして慰めていたが実はしっかり予測して逃げていたから蟲汁は浴びていない、そしてそのポンポンもシャワーで綺麗になってからしていたんだよ?まあ、俺も逃げてたんだけどさー。だって巨大蠅の蟲汁で大量の蛆虫さん付きだった、あれは無理過ぎる。でも帰ったら怒られそうだ!
66階層の「アサシン・ゴースト Lv66」もサクサクと消滅している、って言うかスライムさんはゴーストも食べれる様だ。蠅からは俺達と一緒に逃げ回っていたけど? まあ、あれは食べちゃ駄目だろう。
何もない空間から突然現れて切り付けて来るアサシン・ゴーストはかなり危険な敵なのだ、きっと委員長達でもここは苦戦しただろう。
一瞬の気の弛みで背後から刺されるのだからLv100のViTとHPであっても中層の敵からの攻撃は厄介だっただろう、まあ見えてると何の意味も無いんだけど。
魔力か霊力かは知らないが姿が消えていようと羅神眼の魔眼で魔力や霊力が見えてるから何処にいるか分かっている、そしてアサシン・ゴースト達は健気に姿を消して近づいて来るのだが実体化していないと攻撃は出来ないのだ。で、一方的に斬られ食べられている。もう普通に出て来れば良いのに?
そもそもゴーストってどう考えても神剣に弱そうじゃん?もう消えてても見えてるし斬れちゃうんだよ?だって見えてるし斬れるんだし絶対に普通に出て来て斬りかかってきた方が強いのに消えてコソコソと寄って来るんだよ?やはりアサシンとしての職業倫理なのだろうか?それともゴーストとしての矜持なのだろうか?まあ斬るんだけど。
既に隠し部屋からも2つ迷宮アイテムが出ている、どっちも武器装備破壊が付いていたからこのダンジョンの特産品なのだろう。魔物相手だと案外に使えないのだが効果も付いててステータス上昇も40%の出物さんだった、やはり深いダンジョンの方が迷宮アイテムも当たりが多いのだろうか?
アサシン・ゴーストは斬ればすぐ魔石になる大変親切なアサシン・ゴーストさんだった。だって魔石集めの方が大変な事が多いんだよ?そう言う日々の地道な作業こそがお大尽様へと続くのだ、よく行き止まっているけど続くのだ!断線も多いいが多分続いているはずだ!
「さあ段々下層に入って来たからちょっとで良いから連携しようね?平たく分かり易くぶっちゃけると俺も入れてね?何か後ろで独り格好良いポーズで固まってる男子高校生って戦っても無いのに痛いんだよ?HPはノーダメージなのに痛々しくて今晩はイタ飯にしようか?トマトとオリーブオイルは有るんだけどチーズが無いのが苦しいよねー?って言うかピザ食べたいんだよ、魚介も無いからボンゴレすら出来ないんだよ?でも大体オリーブオイルで仕上げてバジル振っておけばイタ飯っぽいから良いか?」
(プルプル~?)
疑問を呈された!何故か異世界の粘体生物さんからまさかのなんちゃってイタ飯への駄目出しだった、でもきっと食べるんだよ?今の所は砂とか岩とか蠅とか以外は好き嫌いは無いみたいだ、まあ普通嫌いだろう。
さくさくと67階層も通り抜ける、「ソード・ウィーズル Lv67」全身が刃物のイタチさん?ウィーズルはイタチだったと思うがイタチを見た事が無いから何とも言えないんだけどイメージ的にはイタチっぽいからイタチなのだろう。でも格好良いから「鼬」って感じな漢字の方が良い感じ?みたいな?
これがまた「魔法無効」持ちの全身刀の特攻鼬さんだ、数多く潤沢で豊富にあまたの鼬達が襲い掛かって来て頑張っているが格好良い構えで待っている俺の所まで辿り着けない。もう自分で行こう、って人が前線に出ようとしたら前線がもっと前に逃げていく!ちょ!出番、出番が無いんだって!このままだと又魔石拾って終わりって言う茸狩りと何の違いも分からない農作業みたいな地味な活躍で終わるって言うかそれって活躍して無いんだよ!だから待ってよ、全部食べたら駄目だって!
超頑張って何とか2匹倒してみた、きっと千匹近くいた大量の鼬の大集団の中の2匹を辛うじて叩けた。
その2匹すらギリギリだったのだ!もう甲冑委員長さんのノリノリの斬撃の壁の隙間からそっと杖を差し出して何とか倒せた、ほんの僅かな差のギリギリの差で辛うじて叩けたのだ!やはり甲冑委員長さん教官役が暇だったみたいだ、その癖ちゃっかり蠅からは逃げていた。侮れない強かさを身に付けてきたようだ、誰に似たのだろう?困ったものだ。
そして長々と魔石を拾って下に降りる、68階層で階層主前隠し部屋付きの物件だ。だがまた天井も低いし部屋も迷路のように細々し過ぎている、多分このダンジョンで使えるのは上層だけだろう。
まあこの辺りからは結構ヤバい、さっきのソード・ウィーズルの大群も群がられていたら間違いなく死ぬ。辛うじて装備で数撃凌げるくらいで切り刻まれるだろう、だからこそ実戦こそが最高の訓練になるのだが過保護さん達に滅茶守られている。どうして俺の周りはみんな心配性さんばかりなのだろう?ちゃんと毎回死にそうになっても生きて帰っている信頼と実績の安心感があるはずなのに全く信用されていないのは何故なんだろう?やっぱり好感度なの?
そして今度はまた虫だ。だが今度は小さいのが沢山だ、そしてこれは莫迦達から聞いた事がある。
槍のような形状で降り注ぐ飛蝗「スピア・ホッパー Lv68」千では効かない万を超えているだろう、って言うかこんなの全部数えたらここでお泊りだ。飛蝗の死体の海でお泊りしながら甲冑委員長さんと深夜の戦いとか猟奇的すぎるだろう、まあ斬って無いから蟲汁問題は発生していない。こんな数殺虫剤も無しに真っ向から戦うなんて莫迦のする事だ、莫迦はしたらしい。良く勝てたよね?普通現代人には不可能って言うか絶対にやらないだろう。
殺虫草を燻して煙を「掌握」で集めて送り込む、そして飛蝗さんも空間ごと「掌握」して燻した煙と閉じ込める、超エコだよ?殺虫草も節約できて魔石もひと塊で労力いらずだ。恐らく「空間魔法」が出て来た事で「掌握」の効果が変わっている、使えば使う程に謎が増えて使い方が難しくなっていく。普通使いやすくなるんじゃないだろうか?段々ハードルが上がって行くスキルって罰ゲームと何が違うんだろう?だが効果は増えて使い道が増えているし強力にはなっている、ただ使うのが一緒に難しくなっていく。まあ取り敢えず今回はエコだったから良いとしよう、スピア・ホッパーなんてどうせ佃煮にもならないだろう。
そして69階層でも乱戦だ、やはり大型の魔物が少ないから天井が低くて部屋分けが細かい?一歩踏み出し躱しながら斬る、払いながら斬る、打ち落としながら斬る、隙間を縫いながら切り刻む。もうLv100を超えたしまった同級生たちには追い付きようも無い大差を付けられた、真っ当な戦い方なんて最初から出来ないのだから戦わない。一方的に相手の隙を斬る、虚を突いて実と成す。
名前も知らない様な村人ですらその命を懸けて誰かを守っていた、年老いた老人ですらその命を餌にして食い止めようとしていた、満足な武器すら真面な防具さえないまま人々を守って戦い多くの兵隊や冒険者たちが命を落として行った、そんな悲惨で絶望的な辺境はお人好しの莫迦ばっかりで嫌になる程沢山の物を失い、無くしても笑いながら誰かを助けようとしているような大莫迦だらけのこの世の果てだった。
もう踏み込む事に躊躇いは無い、恐怖とか死とかどうでも良い。ただ純粋に殺す。
メリお父ーさんも勘違いが甚だしい限りなんだよ、俺は何も救っていない、向いていない処か殺す事しか出来ないんだよ?辺境の奇跡なんて最初から辺境に在ったのだ、辺境こそが奇跡そのもの何だから。辺境の人達が幸せを信じ目指したから幸せになったのだ、辺境の人々が支払ってきた物を考えればこの程度の対価は受けて当然まだ過払い金請求で毟り取って良いくらいだ。
斬り裂き斬り払い斬り回して斬り上げ斬り打ち斬り落とす散斬に斬り散らし斬って斬り斬り返す……斬り殺し斬り尽くし殺し尽くす。
「ふうううぅ。お待たせ?みたいな?って言うか俺が最後なの、俺の通った通路が一番人形さん少なかったのに最後なの?いつもよりも数倍早く倒しきった手応えがあったのに~、って言うか練習にならないから油撒いて放火とかしなかったんだけど普通に戦った方が早いんだね~?案外?」
しかし「ソルジャー・パペット Lv69」は確かに対人集団戦、つまり戦争対策の練習相手にちょうど良かった。だが分からない、大迷宮にいた「ワー・パペット」と「ソルジャー・パペット」は何が違うんだろう?たしかワー・パペットはファランクスで突っ込んで来たから堀に落として火計で焼いた。「ソルジャー・パペット」は縦深陣から包囲戦に持ち込もうとして乱戦で崩れた。装備的には「ワー・パペット」の方が良かったんだよ?あれは重装で大盾に長槍装備で儲かった、「ソルジャー・パペット Lv69」は剣や槍にハンマーなんかも有って楯も大盾も有る、鎧も有るんだけれど大迷宮と比べて品質が落ちる。これは一般販売だな、だが一財産だからしっかりと集めて置く。これだけ有れば良い軍資金になるだろう。
そして地下70階層、下層の階層主。
未だ最下層では無いのだ、深い。




