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第15話:ボニー弟子になる

 朝だ、うん?水が置いてある。

 ありがたい。

 ゴクゴク水を飲みながら昨晩の騒ぎを思い出す。

 ボニーが真剣に冒険者になりたいと言って来た。


「これだけ人がいれば誰か師匠になってもらえば良いんじゃないか。」


 バニラとクリームに振ったら


「不可視の指輪をくれたら良いわよ。」

「ダガーも付けてやるからどうだ。」

「私やるやる。」


「俺は、魔法の弓懸をくれたらやるぞ。」

「和弓も付けてあげちゃう。」

「ボニー明日から来い。」

「わーい。」


 そんな流れだった気がする。

 酒の席だし皆、本気にしてないだろう。

 

 食堂に行き、のんびり朝飯を食べながらスカーレットさんと昨日のことを話す。

 どうやらボニーは本気らしい。


「余計な事をしましたね。」

「いいのよ別に彼女の人生だから。」

「そういえば、スカーレットさんいつ寝てるんですか、人手が不足してるのではないですか。」


 門からもギルドからも離れたこの宿は人気が無く暇だったらしい。


「リクが来てから人が多く来るようになったのよ。」 

「人を雇ってもいいですか。商品もこれから増やしたいので、常駐の販売員を置きたいです。」

「借金も返せそうだし良いわよ。」


 借金があり店を閉めようかと思っていたようだ。

 どのくらいと聞いたら金貨1000枚分だとか、それでボニーが討伐の参加をお願いしてきたのか。


 スカーレットさんと相談して商業ギルドで人を募集することにした。

 

 少しすると髪がボサボサのエステルが起きてきた。


「まずいまずい」と呟いている。

「どうしたんですか。」

「朝の礼拝に確実に遅刻してるし、酒臭いし不味いわ。」


 ミルクをがぶがぶ飲んで、パンをくわえて出て行った。

 どこの世界の高校生だよ。


 ジェラとバニラは昼まで寝るらしい。

 タルトとスプモーニも当分起きてこないだろう。


 クリームが起きてきた、さすがイケメン二日酔いは無いようだ、死ねばいいのに。

 ペレトラも起きてきて、昼の講義までのんびりすると言っている。


「リクこの弓懸本当に貰ってもいいのか。」


 ペレトラと相部屋で、アイテムの価値を確認したら、金貨2万枚以上はすると言われびびったようだ。


「ボニーにレンジャーの技術を伝授してくれる対価です持っててください」

「立派なレンジャーにしてやる。」


 親指を立て任せろのポーズ、ムカつくけど様になってる。


 エステルに聖句箱を借パクされた事を今気が付いたが、まあいい。

 ギルドに行く、ハーフエルフの受付のお姉さんに人の募集を依頼する。

 住込み食事付き、休み、給料など条件を聞かれた。


「そういえばあなたの所で使ってる紙の束うちにも卸しなさいよ。」

「大学ノートの事ですか、どこにも売った覚えは無いですが。」

「貴族とか魔法使いが持ってる物に貴方の名前が書いてあったわ。」

「これですかね。」


 リュックから梱包された10冊と、鉛筆1ダースを出す。


「それそれ、リク製作所てエルフ語で書いてあるじゃない。」

「別に売り物として作ってないのですよこれ。」

「大量に注文してもいいかしら、いくらでうちに卸す。」

「そうですね、銀貨3枚ではどうですか。」


 銀貨1枚1000円ぐらいの価値だよな、ノート10冊と鉛筆1ダースなら2000円もしないけれどチョット吹っかけておいた、作るのと運ぶの面倒だもんね。

 お姉さんは金貨3枚渡してきた。

 金貨2枚と銀貨7枚お釣りを返した、この世界の人は計算が出来ない人が多いな。


「じゃあ募集の件お願いします。」


 ギルドを出る。

 お姉さんはノート10冊と鉛筆1ダースを抱きしめたままボーゼンとしていた。

 大丈夫かこのギルド。


 帰りに報酬の金貨を受取りに行き、金貨1400枚分のスクロールと素材を買って殆ど使い果たす。

 宿の部屋に戻りスロットマシーンに座る。

 スクロールを入れ呪文を使い青7・青7・赤7と並べる、失敗できない金額なので呪文を大量に使用した。

 スロットスタート、『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪』青7赤7が左と中央に残り、リーチ『ピ♪』


 青青青

 赤赤青

 ◎◎赤


『チャラリーリー♪』


 右は3つ7が止まったので、ペイラインが3ライン揃う。

 知力のサークレット+2が6個、+4が3個できた。


 時間も無いので、ノートや鉛筆などの雑貨を作って150セット作成したところで止める。

 エルフのマントも3着作成する。


 下に降りて行き、マントをショーケースの何処に置こうか四苦八苦していると、スカーレットさんが手伝ってくれる。 

 マントを綺麗にたたみ積んでもらった、さすが主婦、スカーレットさんありがとうございます。

 昼飯も食べたので、授業を始めようかな。

 申し訳ないが生徒に実験台になってもらう、人体実験だ。


 サークレット+4を装備して見せて、生徒にもサークレット+2を配る。

 ボニーには+4しか残ってないので+4を渡す。

 授業を開始する。

 思ったとおり、子供の理解度がかなり上がっている。

 新しいパソコンを買い換えた時の感覚に似ている、「うわ、計算ソフト立ち上がるの早い。」こんな感じだ。

 子供達の思考速度が早くなっている。


 掛け算、割り算だけでなく分数まで教えることが出来た。

 サークレットを取っても計算方法は覚えているようで、時間がかかるが分数も解けている。

 今後はこれを使用して授業をすることにした。


 大人の講義の時間、大人の数がまた増えている気がする。

 今日は電気の講義にしよう。

 電気の性質フレミングの左手の法則や、ジュールの法則などなど、計算も含めてどんどん進める。

 時間が来たので、おしまい。

 電気の概念が無かったので難しい講義だったみたいだ。


 フィ師匠がショーケースから離れない。


「何してるんですか。」

「このサークレットが欲しい。」

「ご購入お待ちしております。」

「今使っているのを下取り出来ないか。」

「じじ臭い匂いが付いているで次の人が嫌がるでしょ。」


 断ろうと思ったが、先立つ物も必要なので了承する。

 

 クリームに弓を贈ったので弓が無い。

 弓の練習をする前に弓を作ろう。

 ロングボウをタップ、面白そうなものがあるな。

 細かい仕様を確認、あれこれ付けてフル装備かつ説明書付きにする。


『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ♪』『チャラリーリー♪』


 コンパウンドボウ〔複合弓〕が6セット出来た。

 この調子で4回まわし5回目


『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ』青7リーチ『♪ピ』青7『チャラリーリー♪』


 うおマジか、いつも最後は滑りが発生するので適当に止めたら青7が揃う。

 コンパウンドボウ30セットと、コンパウンドボウ+1は3セットと作成できた。

 魔法の弓を作るために普通のコンパウンドボウを大量に作ってから、物量作戦で+1の弓を成功させようかと思っていたのに魔法の弓が出来てしまった、普通の弓が大量に余った。


 ギルドの値段表に入ってない商品なので、クリームに参考価格を聞こう。

 行くと、さっそくボニーに弓を教えている。

 隠れて射ったり、射ってから隠れたりと実戦に近い感じで教えている。


「練習中すいませんが、この弓見てください。」

「何だこの弓は、軽いなこれ素材は何だ。」


 アルミとかカーボンとか説明が面倒なので企業秘密にしておいた。


「これの参考価格を聞きたいのですが。」

「試し打ちしてからで良いか。」


 説明書を読みながら3人で試し打ちをする。


「これ、コンポジットボウなら+4相当の威力は出てるな。」

「ただ、この弓は自分で弦を交換できません。」

「うーん金貨800枚、400枚なら即断で買っても良い。」

「コンパウントボウ+1もあるんだけど試しますか。」


 魔法のコンパウントボウをクリームと試し打ちをする。

 的を貫通する、強烈な威力だな。

 クリームに売ってくれと言われたがまだ引く力に余裕がありそうなのでクリーム用にもっと強い弓を作ったのを渡すと言ってスロットマシーンに戻る。

 20セット引きの強い弓を作ってこれを源に魔法の弓を作成する。

 4回目で


『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ』赤7『チャラリーリー♪』


 魔法のコンパウンドボウ+1が出来た。

 でもどうしようかこれ、普通の人では引けない弓が8セット、魔法の弓も2セット残った。

 不良在庫になりそうな予感を残しショーケースの後ろの棚に飾る。

 最後の1つと書いておいて売れたらもう1個出すとか売り方を考えよう。


 まだ練習しているクリームに渡す。

 的を射ると後ろの板まで貫通した。


「これ売ってくれ。」

「明日のゴブリン退治でこの弓をモニターしてもらえませんか、仕様感想を書いてくれたら報酬で差し上げます。」

「おーやるぞ、今からでも書くぞ。」


 今書くなよ、弓の達人のお墨付きがあれば残りの在庫も売れるんじゃないかと先行投資。


 クリーム達『真夜中の焚き火』のメンバーは全員有名人だった。

 どこに行っても声をかけられる、Lv3で有名人とは俺もLv3だけど全然有名じゃないよね。

 

 薄暗くなってきたので、練習を止める。

 夕飯中にフィ師匠がサークレットを買いに来た。

 そんなに急いで来なくてもいいのに、はいはい売りますよ。


「また来店お願いします。」


 金貨14000枚を受け取り、1400枚をスカーレットさんに渡す。

 スカーレットさんの目が点になってる、そりゃ借金がいきなり返済できたら驚くよね。


 弓上達の腕甲を作る事にする。

 スロットマシーンに座り長期戦を覚悟していたが、4回目で出来た、3具作成。

 今日は調子が良いので、薬草を治療薬に加工してポーションを作成する。

 低級ポーション16個、中級ポーションを3個作成する。

 8時間の睡眠を取るために寝る事にした。



異世界冒険11日目

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