第13-1話:挿入話ベニー
ブックマークが増えるのが非常に嬉しいのが最近わかりました感謝。
文章力の無さから書ききれないので追加しました。
読まなくてもストーリーにはなんら支障はありません。
今日も妹のビッキーに付きまとっている男が店に来た。
歓楽街のボスで、裏社会の黒幕の右腕ビッキーはとても嫌っているが、借金のある私達に彼を拒む方法は無いのよね。
今度幹部候補のバニラさんに相談してみようかしら。
彼女は歓楽街では同じ女性という事もあり女性達の相談役でもある。
タルトさんと、スプモーニさんが連れてきたリクさんはお金の支払いが良かったわ。
あの人は商人なのかしら、でも呪文がどうのとか言っていたので魔法使いなのかもしれないわね。
出会った時の事を思い出すと笑みが浮かぶ。
ビッキーを子ども扱いして追い払った事だ。
ビッキーはぷんぷん怒ってたけど、誠実な人だと思った。
次は女性としての笑みを浮かべる。
姉から見てもビッキーの方が綺麗なのに選んでくれたからだ。
巨乳が好きなのかしら、隣の席に座ってからずっと、ちらちら見ていたから。
そんな事を考えていたら、黒服がやってくる。
「リクと言う方が襲われたバニラさんが呼んでいる。」
「ええっ、大丈夫なんですか。」
「数箇所刺されている。」
急いで走っていく。
現場に着くとケロリとしているリクさんがいた。
「私はまだ仕事があるからベニーお願いね。」
バニラは私にウインクして去って行った彼女の気遣いが嬉しい。
「刺されていた所は大丈夫ですか。」
「回復ポーション飲みましたので大丈夫ですよ、服が血で汚れたので帰ります。」
「帰っちゃうんですか。」
『ぐぅー』
「リクさん食事まだなんですよね。」
これはチャンスね、高級店では無いけど美味いお店の近くだったので引っ張て行く。
「美味いなここの料理、懐かしい味がするよ。」
「折角なのでうちの店で飲みましょうよ。店出て来ちゃったから同伴して戻ると私の顔が立つし。」
「それ言ったら駄目でしょ。」
「サービスするわよ。」
リクさんは優しいな、ちょっとだけ飲みに来てくれるようだ。
グラス3杯飲んだ所で帰ると言う。
まだ仕事の終わりまで時間あるけど、どうしよう。
意を決してリクさんの腕を掴む。
「泊まっていかない。アフター指名して欲しいな。」
「アクター?」
「サービスするって私言ったから、ね。」
こくこくと首を縦に振る。
「ふふ、リクさんたら壊れた機械みたいね。」
前回泊まった宿に行く、ここでは豪華な宿をリクさんは選んだ。
ボーイにチップを含めて払っておいてと金貨を無造作に渡された、こんなに使い切れないんですが。
ボーイはお湯の準備をしますと飛んでいった。
「1人でゆっくり風呂に入らせてくれ。」
風呂から出てきたがそのままベットに入ってしまった。
私も急いで風呂に入り出るとリクさんは震えていた。
リクさんは抱きついてきて、まだ震えていた。
スーパースターでも英雄でもなく、普通の人なんだと思い子供のように寝かしつけた。
朝になると。
「ありがとう。」
と言われた、元気が出てきたみたいね、サービスして無かったのでちょっとだけサービスをする。
リクさんはとても喜んでくれたので私も嬉しい。
「今日は予定があるのでここでお別れです。」
「また遊びに来てね。」
「変なフラグ建てないでください。」
はははと笑って帰って行った、本当に元気が出て良かった。