第10話:リク製作所
朝帰りをした。
宿では、ボニーの冷たい眼差しと質問を受けたが、飲みに行っただけだよと流しておいた。
子供には関係ない話です。
1週間後のゴブリン討伐までに準備をしよう。
最低でも武器と鎧を揃えたい、でも金が無い。
昨日は金貨40枚ぐらい使って残り20枚、使いすぎたな。
ショケースの売り物は1つも売れてないので、これを売る方法を考えよう。
スロットマシーンの前に座りタッチパネルの中からエディットを選択しエルフ語で、(鋼鉄の拳亭にて販売してます。購入者には別途特典もあり。リク製作所:シリアルNoW000001)を作成する。
文字の種類はえーと、明朝体、ゴシック体ではないな。出来るだけ読み難いデザインにした。
これから作るアイテムにはシリアルナンバーと店の宣伝を入れるようにデフォルト設定する。
タッチパネルにレイピアを選択して、作成。
『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ♪ピ♪』『チャラリーリー♪』
さらにロングソードを作成、木の盾を作成、バックラーを作成。
ボニーの弓懸を忘れていたので作成。
素材から製品を作るのは目押しが慣れてきて、成功率は半分ぐらいかな。
製品を出して宣伝文と、武器にはW000001とW000002、盾にはS000001、S000002、弓懸にはI000001が記されている。
成功だな。武器はW、盾はS、鎧はA、指輪はR、その他アイテムはIの文字を入れることにした。
ボニーに弓懸をそのまま渡してもつまらないから何かサプライズを用意しよう、スロットマシーンに入れてタップすると上級と下級が選べる?
下級を選ぶとリールの7の数が3個(赤7*2、青7*1)、上級を選ぶと7の数が2個(赤7*1、青7*1)上級で良くないか。
各リールに呪文で7を増やした(赤7青7青7を並べた)。
スロットスタート
『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ』青7リーチの音がする。
もう1個7を増やしたいな。おおっ、このタイミングでリール中の7を増やせるようだ。
7を4つ並べた。
『ピ♪』赤7『チャラリーリー♪』また赤かよ。
今日の呪文を使い果たしたが成功はした。
えーと、上級弓術の弓懸が作成できた。
能力は、命中+2、ダメージ+1凄いなこれ。
明日になったら自分の分も作ろう。
剣と盾をショーケースの上に置いて値札を書いていると、スプモーニとタルトがやって来た。
タルトが商品の剣を鞘から抜きながら珍しく真剣な顔をして聞いてきた。
「良い剣と盾だな。この剣は鋼製かな。」
自分が作っているのに分かりませんと答えることも出来ないので、ちょっと待ってくださいとスロットマシーンに行って必要情報を確認する。
えーと、鉄にクロムとタングステンを混ぜ硬度はHRC65以上、焼入れ焼き戻し済み。
細かな値も出るけどよく分からない、鋼なのは間違いないな。
タルトには、鋼で焼き入れ焼き戻しもしてあり高品質なのは間違いないと説明した。
「鋼で焼き入れもしっかりしているし、焼き戻しってレベルの高いドワーフの技法じゃないか。」 ぶつぶつ何か呟いている。
黒板にポイントの説明を書く。
*商品には宣伝広告を載せさせていただきました。*
*購入者は宣伝費として、金貨10枚に付き1ポイントが貯まります。*
*ポイント1点に付き金貨1枚相当の商品をリク製作所の品物と交換できます。*
「品物の文字はそんなことが書かれていたのか。」
「エルフ語だから字も綺麗ですし、読める人も少ないので気にしないでください。」
「この剣金貨315枚だから買ったら直ぐに、低級ポーションをポイントで買っても良いのか。」
「良いですよ。」
タルトは剣が欲しそうだったが、スプモーニにおまえ高品質の武器持ってるやろ。と言われて諦めていた。
おい、商売の邪魔するなよ。
二人に金貨10枚報酬を出すから明日の朝一番に薬草を取りに行こうと誘う。
二人とも参加してくれるようなので、今日は早く寝よう、就寝の目標は8時だな。
早朝5時に約束した。
昼飯後にボニーに計算を教える。
近所の子供が6人習いに来ている。子供と言っても小学校低学年から中学生まで幅が広い。
ずっと考えていたことだが、使われている数字が分かり難いのでアラビア数字を教える。
「何でそんな変な数字を使うのですか。」
「表記が見やすく、1文字が、一筆か二筆で書けるからだよ。」
本当は自分が見慣れた文字で教えたいからです。
初めて文字を習う子もいるが、比較的すんなり受けいられる。
今回はボニーも理解していた、文字が見易い効果かな。
勉強が終わりボニーと巻藁のところで、弓の練習。
正座をして礼、立って始める前に胸当てと弓懸を渡す。
「これはリク製作所の第1号のアイテムです。大事に使ってください。」
アイテムの中では第1号なので、嘘ではない。
I000001が記されている弓懸を巻いてやる。
「ありがとうございます。」
とっても嬉しそう。
矢を使わずに射法八節を繰り返すと、あれ?自分的には教えることが無いくらい上手くなっている。
練習矢を渡し巻藁を射る、上手いな。
ボニーから弓を受け取り矢を2本持ち離れた案山子に射る。
「同じ様にやってみろ。」
「はい。」
真剣な顔で案山子を射る。
『バス』1本は当たり、2本目は外した、でも型は上手いな。
「もう俺の教えることは無い。」
「ええっ」
驚いてどうしてですかと聞いてくるので、弓懸を交換して射ってもらった。
下手に戻っていた、どうやら弓の習熟を授ける能力もあるようだ。
2本目で弦が左手に当たり小判形の打ち身のあざを作ってうずくまっている。
「弓を射るときは左手は内にねじり押すこと、右手も同じで手の甲を上に向けるようにねじること。」
「はい」涙目で。
「この弓懸の全能力を引き出す事が出来るようになるまで練習精進すること。」
「はい師匠」
師匠ではなく兄弟子だからと言って、その後は二人で交互に的を射る練習をした。
明日は早いので夕飯を食べて早めに寝ることした。
*店の広告が入っていると、他店に販売できない事を後で気がつく。*
異世界冒険6日目
文字はローマ数字のような物を使用しているので、アラビア数字に替えたと思ってください。
戦闘やアイテム作成は、ガチでサイコロを振って決めているので、たまに確率的にへんな事があるかもしれませんが了承してください。




