続・プロローグ
「ここは、何処」
目を開けた瞬間、何もない白い空間があった。
「僕は、確か」
「君は死んだんだよ」
快斗は、声がした方へ顔を向けると、そこには白い髪の少年がいた。
「君は、誰?」
「私はフェル、君たちの世界で言うところ神様さ」
フェルは、手を広げ、笑顔で答えた。
「神、様…………僕はどうして」
「覚えてないかい?君は、工事中ビルから鉄骨が落ちてきて即死だったんだよ」
「思い出した、そうだ確か工事中の看板の所で・・・でもどうしてこんな所に?」
快斗は、少しずつ記憶を思い出しながら、なぜ自分は、こんな所にいるんだろうと考えていた。
「本来、君の魂は地球の神様の力、輪廻転生によって、次に生まれる魂に移る予定だったんだけど、君に協力して欲しい事があって、私がここに呼んだんだよ」
「協力して欲しい事、それってもしかして異世界転生ですか?」
快斗は、いつも読んでる異世界転生物のライトノベルそっくりの展開だと思った。
「そうだよ、よくわかったね」
「そうですね、こういう展開は本でよくありましたから、でも本当にあるなんて」
「まあ、君の場合少し特別だけどね、でも知ってるなら話は早い、これから君に行ってもらう世界は、フェルフフェリアっていうんだけど」
フェルは今、自分の世界フェルフフェリアで何が起こっているかを話始めた。
「今、フェルフフェリアでは魔力の循環が、上手く回ってなくて魔物の出現率が多くなっている」
フェルは、困り果てた顔で腕組みをする。
「このままだと魔物の数が増え、人族や他の種族とのバランスが保てなくなる」
「なるほど、それで僕はどうしたらいいんですか?」
「君には、魔力の循環を正常に戻す為に、ダンジョンを攻略して欲しい」
「ダンジョンを攻略?」
快斗は、ラノベ好きだった為、勿論ダンジョンの事も知っていたが、何故ダンジョンが、魔力を正常に戻す為に必要なのか考えていた。
「ダンジョンには、魔力が溜まりやすく、循環を妨げてしまうんだよ」
「なるほど」
「ちなみに、フェルフフェリアには、大少合わせて100個くらいのダンジョンがある」
「え、そんなにあるんですか!?」
快斗は、その多さに驚く。
「と、言ってもすでに、国やギルドに攻略されているものもあれば、新しく発見したダンジョンもある、その為私もすべてを把握できていないんだ」
フェルは、「ごめんね」と笑って言った。
快斗は、笑い事じゃないよ!と思っていたが、すでに、フェルフフェリアには、行く事が心の中で確定していた為、言わないでおく。
「わかりました、行きます」
「ありがとう!詳しくは、フェルフフェリアに行ったら、ズボンのポケットを見てみて手紙を入れておくよ」
快斗は、「わかりました」と言うと、体が光だしまた
辺りが暗くなる。