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第28話 ドキドキの新年会(宴会編)

実話を元にしたオリジナル介護日常小説です!新人君の動揺ぶりに笑って頂けたら幸いです。

 ここは、個性豊かな大先輩(ご利用者様)たちが暮らしていない新年会会場『呑み屋 こもれび』。私(中堅介護士)30歳、と新人君(介護未経験者)19歳のバディは、お互いの私服に興味津々……?

 おや、今日もあそこに(席選びに)迷える介護士(新人君)がまた1人……



新人君 「(良かった……!間に合った!)……えっと、俺はどこに座れば……」


局 「お!新人くん、来よったな!ほら!私の2つ隣の席空いてるで〜!」


新人君 「あ、あざっす!」



ー新人君、局さんの2つ隣の座席に座る。3分ほど遅れて誰か到着ー



?? 「すみません、ギリギリになっちゃって(汗)」


幹事の2年目介護士 「大丈夫ですよ!もうすぐ始まるところですから!」


新人君 (……誰や?あんな美人、うちの課におったっけ?)


?? 「良かった……!えっと、空いてる席は……」


課長 「おぅ、仙波(せんば)さん、夜勤明けなのにお疲れ様!私の隣で良ければ空いてるよ!(汗)」


私 「あ、ありがとうございます!」


新人君 「……!?!?!?(パ、パイセン!?!?!?)」


局 「あらまぁ〜♪相変わらず仙波さんはべっぴんさんやわぁ~!」


新人君 (……待て待て待て。一旦整理しよう。俺の予想は総ハズレ。本日のパイセンは……身体のラインを強調するピッタリハイネックニットにロングのマーメイドスカート!!やと!?……あかんあかんあかん!これは非常にマズイ事態や!いつもはポロシャツの固めの生地で胸が強調されることはないが、今日の服は完全にアウト……!!!しかもゆるふわウェーブのヘアアレンジに、揺れるイヤリング!!似合ってるか似合ってないかでいえば、大大大優勝!!!!!なんやが……まともに見られへん!!!!!)


幹事の2年目介護士 「えー、すみません!遅番のスタッフ以外、全員揃いましたので、そろそろ新年会を始めたいと思います!……課長、乾杯の挨拶をお願いできますでしょうか?」


課長 「はい、じゃあ、僭越ながら私が……。暮れはインフルエンザや消毒、大掃除とバタバタで忘年会ができませんでしたからね、今回はその分お料理がグレードアップしているそうですよ!皆さん、今日は楽しく飲んで、笑って、語り合い、日々の頑張りを称(たた)え合いましょう!!……では、乾杯!!」



職員一同 「「「乾杯!!」」」



ー乾杯後、次々とお料理が運ばれてくる。そのお料理に舌鼓(したつづみ)を打ちながら、近くの席同士会話が弾むー



局 「あんた、何食べるん?取ってあげよか?」


3年目介護士 「い、いえ、大丈夫です」


局 「……でも、あんたそんな細い身体で……もっと栄養つけな!ほらこれも……!」


新人君 「……局さん?自分の価値観で人を見るの、控えるんじゃなかったっすか?(ジト目)」


局 「せ、せやったな……でもつい、心配で……」


3年目介護士 「……私、着痩せするタイプなんで、分かりにくいですけど、プライベートでキックボクシングやってて結構筋肉質なんです。今は、来月ある大会の為にちょっと減量中で……全く食べられないわけではないんですけど」


局 「え!?キックボクシング!?あんたキックボクシングやってんの!?!?……はぁ〜、通りで重たいご利用者様も軽々移乗できるわけや……人は見かけによらんなぁ〜」


新人君 「局さんはプライベートでなんかしてること、あるっすか?」


局 「私はねー、着付けと日本舞踊やってんねん!もう、かれこれ10年以上になるな……」


3年目介護士・新人君 「「へぇ~!!」」


3年目介護士 「新人くんは?何かある?プライベートでやってること……」


新人君 「そうっすね……高校まで陸上やってたんで、その辺走ったり、ジムで筋トレしたりっすかね〜」


3年目介護士・局 「「へぇ~!!」」



ーそして、お酒が回ってきた新年会後半戦ー



新人君 「……(ちらちらと私を見つめる)」


3年目介護士 「……!……あ、私ちょっと疲れちゃったから外の空気吸ってくるね!」


新人君 「あ、はい!」



ー3年目介護士、私の横に来てコソッと『新人くん、仙波さんと話したがってますよ』と耳打ちするー



私 「(覚束(おぼつか)ない足取りで近づいてきて)新人く〜ん!楽しんでる〜??」


新人君 「え!パイセン!?」


私 「私ともお話しようよ〜(ほろ酔い)」


新人君 「……あ、いや、その……(顔を背ける)」


私 「ん~?なんでこっち見ないの〜?」


新人君 「いや……なんか、パイセンいつもと雰囲気違うっていうか……すげぇ大人っぽいっていうか……(目のやり場に困る!!)」


私 「……?もうっ、何言って……」



ーすると、話に盛り上がっていた局さんが仰(の)け反(ぞ)って爆笑し、その背中が私の背中をドンッと突き倒すー


ーぽわわんっー……



新人君 「◎△$♪×¥●&%#?!?!」


私 「きゃ……!あっ……ごめん、新人くんっ……!」


新人君 「……っ!!!(吐息ーー!!背中!!背中ああぁぁッ!!感触がっ……!!柔らか……いや考えるな考えるな自分!!俺は壁……俺はただの居酒屋の壁……何も感じてない……何も……いや柔らかすぎるやろぉぉぉぉッ!!!!!)」


私 「……新人くんの背中、大きくて……あったかいね……(背中に顔をすりすり)落ち着く……」


新人君 (ちょいちょいちょーい!!!俺、どうしたらええの!?振り返って、遠ざけるべき!?このままでいるべき!?どっちなん!?!?)


店員さん 「お待たせしましたー!!ファジーネーブルのお客様ー!?」


私 「あ、は~い♪(スッと新人君から離れる)」


新人君 (……あ、もうちょっとあのままでも良かったのに……いやいや、職場の新年会であれ以上はあかん!あかんはずや……って……!?!?)



ー職員一同(3年目介護士含む)、(((新人くん、ドンマイ……でも良かったね(ニヤニヤ))))という目で新人君を見ているー



新人君 「〜〜〜〜〜っっ……!!!!!///(そ、そんな目で俺を見るなああぁぁぁ!!!!!)」



 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

次回、「第29話 ドキドキの新年会(後日談編)」は、11/3(火)の18:00に更新予定です!お楽しみに!

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