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第20話 君の力(指揮)が必要だ

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「…昨日の夜、アルスラール魔術師と何を話していたんですか?」

 ナイトユアン先生が、そう聞いてきた。

「……なんのことですか?」

「ふむ。……それならば、場所を移しましょう」

 彼の言われるがまま。テントから少し離れた岩に、俺たちは座った。

 そして、彼はまた、俺に問う。

「もう一度聞きます。昨日の夜、アルスラール魔術師と何をはなしていたんですか?」

「……だから、話してい……」

「私はですね、聞こえてしまったんです怪物の宴会(モンスターパーティー)』。そして、留まる原因となる存在しない何か。のことを」

「……聞こえてたんですね」

「……はい。わざとではなかったんですけど、聞こえてしまいました」

「そこまで分かっているのなら、説明する意味はないかもしれないですが、しますか?」

「答え合わせを、お願いします」

「分かりました」

 俺は、ナイトユアン先生に、ルトと話した内容を、ゆっくりと話した。

 先生の精神を破壊しないように。慎重に。

 ここで先生を失うのは、かなりの痛手になってしまう。慎重に……



 ...そして、全てを話した。

 ルトの言ってた、怪物の宴会(モンスターパーティー)の可能性と、理由。それと、今の状況を。

「……話してくれて、ありがとう、ございます」

 先生は、少し辛そうだが、威厳のある恰好だ。

 俺の勘違いのようだ。エリオット・ナイトユアン。この男は、フランスの誇り。それを見くびってはいけなかった。

 予測不可能な恐怖に、襲われたとしても、ナイトユアン先生は生き残るだろう。

 それが、ここ。ダンジョンで証明された。

「それでは、ナイトユアン先生。このことは、内密に…」

「ええ。こんなこと、他の生徒に伝えて、混乱が起きたら困る。私も協力させてもらいます」

 ルトとは違う安心感がする。

 大人の余裕。またそれとも違う。

 暖かい、そして絶対的な安全を保障されているような、心強さを感じる。

 (これがナイトユアン先生……)



 そして、話も終わり、テントに戻るころ、明らかな異変が起きる。

 23時38分。俺らを支えてくれている地面が、揺れる。

 立っているのがやっとのような揺れ。

「響さん!大丈夫ですか?!」

「”…ッく”!!大丈夫、です!早くみんなとところに!!!」

 こんな揺れ、おかしいのだ。

 ダンジョンは、外が地震であっても、揺れることはない。

 ということは、揺れているのは、外ではない。ダンジョンだ。



 全力でもどる。俺はルトがいるであろうテントから少し離れた丘へ。

 ナイトユアン先生は、他の生徒のもとへ。



 丘に着く。

 ルトは、自己防衛機能(オート・スタンド・プログラム)、独断的な空間(マイ・フェーズ)の同時使用をしていた。

 だから、ルトは自分で作った青く輝くバリアの中におり、無事であった。

 一安心だ。———だが、ルトに頼ることができない今。どうすればよいのだろう。

 俺は思い出す。この1ヶ月ルトと共に、俺らを支えてくれた人物を。



「みんな!無事か?!」

「響!よかった……こっちはみんな無事だよ。アルスラールさんは?!」

「あいつは無事だ!」

「よかった……」

 回蘭は、ほっとしたようだ。

 彼女はよく、ルトを慕っていた。だから一番に心配したんだろう。

 そして、俺はある人物の前に行く。

 それを見て、彼も覚悟を決めたのだろう。眼鏡の位置を直し、息を吸う。

「カシナス。今こそ 君の力(指揮)が必要だ。この状況、ルトがいない今。君に指揮を頼みたい」

「……分かりました。これも経験です。魔術師様のいない今!僕がみんなを導きます!!!」

 あぁ。ルトのように凛々しく、まっすぐだ。

 


 ——構造が変わる―—

 5層・エリア風から、このダンジョンは生まれ変わる。

 天気、気温、湿度。そのすべてが変わる。

 

 5層・エリア炎

 見た目は火山のようだ。そこらでマグマが湧き出て、すべてを飲み込むイメージが容易にわく。

 そして、最大の特徴、見た目以外にも、精神的にきつくなるのが、その卒倒しそうな気温だ。体が溶けてしまうような気温。そして、限りなく0に近い湿度。

 

「カシナス!どうすればいい?!指示を!俺たちにください!!!」

「ふぅ………!状況の確認を最優先に。安全な場所を見つけ、荷物を動かします!!!」

 彼の声で、あたりが鎮まる。

 そして、全員の大きな返事。それはまるで、即興のメンバーでのチームだとは、誰も思えない。そんな感じ。とてもまとまっていた。



 役割分担

 響 ナイトユアン 状況確認

  

 その他 荷物の移動


「ナイトユアン先生。行きましょう」

「分かりました」

 俺たちは、まず、荷物を動かす位置を探しに行く。

 マグマは、低い位置に多い。

 だから、丘を目指す。 

 高台のある位置は、俺がいる場所が南としたら、北東に1つ。北に1つ。

 だから、北東から攻めることにした。

 ここからでも見える位置。

 少し小高い丘。

 距離としては600mほどだろう。

「先生。まず、あそこの丘にみんなを非難させるべきだと思います」

「そうですね。カシナスさん!みなさん。こちらに付いてきてください!!」



 丘に向かって走る。

 丘に付き、一息ついた。

 そして、さっきまでいたところを見る。

 あぁ。だがそれは叶わなかった。

 なぜなら、元いた場所は、存在しなかった。

 マグマに飲み込まれていた。

「先生……あれ…」

「……魔術師様は!?どこにいますか?」

 先生の言葉で、俺は気づく。彼女はマグマに近い。そして、ルトならばマグマを防げるかもしれない。と。

「俺が行って来ます!」

 思い切り走る。

 遠くから見て、ルトとマグマの距離は1mだと思う。飲み込むスピードは、さっきのを見ると10分あれば飲み込むかもしれない。

 だから、できるだけ早く!!!



 俺は、ルトのバリアの前まで来た。

 本当にマグマが近い。ここで、ルトを起こせなければ、ルトは大丈夫かもしれないが、俺たちが危ない。だから、頼むから起きてくれ!ルト!!!

 何度もたたく。そして名前を呼ぶ。

 …………

 だが、起きる様子はない。

 …………

 俺は魔剣を取り出す。

「ふぅ……!協奏曲(コンチェルト)。間奏曲アントラクト。氷河斬氷(ひょうがざんひょう)!!!」

 過去に使った技。

 前回、ルトのバリアにダメージを入れられた技。それを一縷の希望として、俺は使う。

 思い切り撃つ。

 渾身の一撃を、叩き込む。

 「バキッ!」と、鈍い音が当たりに響く。

 そして、俺は動けなくなる。

 (意、識が……)































 

 

 

「”くん”! ”ひび、、ん” ”響くん”! ”響くん”!!”」

 遠くから、誰かの声が頭に響く。

 なんだ?誰なんだ?

 そして意識が戻る。

 ———「響くん!!!は!!!大丈夫ですか!?」

「ルト…?」

 いつの間にか、意識が失っていた。

 そして、起きたら、彼女が起きていた。

「響くん!起きて早々ですが、一度、転移します!つかまってください!」

 


 状況が掴めないまま、俺が最初にいた丘に転移していた。

「…!魔術師様!!響さん!?急に来られるとびっくりしますよ」

「ああ。先生。すみません、気絶してて。ルトに転移してもらったんです」

 なぜ、気絶していたんだろう。

 ただ、魔剣を使って攻撃しただけなのに…………

「ルト。なんで俺、気絶していたんだ?」 

 大の字で倒れている状態で、ルトに話しかける。

「おそらく、魔力不足です。魔力は、生命エネルギー。なくなれば動くことはできません」

 その言葉で理解する。

 俺は、渾身の力。全てを出し切る気持ちで剣を振るったこと。

「あぁ。なるほど……。だから、俺は動けないのか」

「ええ。動けるようになるには半日ほどかかります」

「半日……か」

 魔力切れ。初めての現象だ。まるで体が動かない。

 鋼のようだ。

 地面が揺れる。

 マグマが溢れ出てきている。

「…ルト。マグマが…溢れてきている!独断的な空間(マイ・フェーズ)でなんとかならないか?!このままじゃ、この丘も飲み込まれる。」

 そう、最初は、低い位置だけだったのが、時間がたつにつれ、マグマが上に上がってきている。これも”怪物の宴会”(モンスターパーティー)の影響か?

「多分できると思います。オーダー!」

 彼女の凛々しい横顔。そして、彼女の呟きが、俺の耳に入る。「ごめんなさい」と。

「怪物の宴会(モンスターパーティー)の無効化」

人物紹介4

・エリオット・ナイトユアン 男 2xxx年 3月13日

響の学校の先生。世界から、フランスの誇りといわれるほどの剣技を持っている。魔剣を使った響と同じか、それ以上の剣技を持っている。学校内で言えば最強だろう。短髪の白い髪で、長めの下まつげが特徴だ。


趣味は、サッカー観戦。


・回蘭 女 2xxx年 6月20日

響の学校。2年生で1番の前衛で、しなやかな剣術を使って、相手を撃破する。茶色の長い髪の毛が特徴で、遠くからも見える艶々の髪がとてもきれいだ。


趣味は、髪の手入れ。2時間はやっている。



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