表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/40

プロローグ

書きたいジャンルが2つあったので並行で進める所存です。

よろしくお願いします。

「お前は勇者になんかなれねぇんだよ!」


そう言って激しく突き飛ばされる。

レベルが低いとはいえ一般人とは比較にならないほどの力量差がある勇者に突き飛ばされては踏ん張ることもできず倒れ込んでしまった。


「お前みたいな雑魚が一緒だと魔王を倒すどころか魔族の領地に辿り着く前に全滅しちまうわ」


「そうですね。まともに魔法も使えない。剣を使ってもダメージが低い。周辺の魔物ですら満足に倒せないなら魔族との戦闘についてこられるわけがないです」


「みんな言い過ぎだって…でも実際無理についてくるときっと大変だよ?魔王討伐は僕らに任せていいから君は君のできることをしてよ」


口々に勇者たちにお荷物だと宣言される。


俺は顔を上げていられず俯いてしまった。

なんでいつもこんな役回りなんだろうか。

向こうの世界でも友人と呼べるような人はいなかった。両親にすら見放されていた。けれどそんな現状をどうにかしたくていろいろ行動してきたがすべてうまくいかなかった。


いつもこんな現実から逃げ出したいと考えていた。

だから数ヶ月前に異世界に召喚された時、俺は変わろうと決意して努力した。

けれど結果はこのザマだ。他の勇者が持つようなチートスキルはなく、現実世界の技量が昇華されたところで格闘技や武道をやっていたわけでもない俺の技量は戦闘に役に立つものではなかった。


そして先日のダンジョン攻略で足を引っ張ったあげくに死にかけた。

なんとか助けて貰ったがその後の俺はとても戦えるような精神状態じゃなかった。

そして今、勇者たちから糾弾されている。

向こうの世界でもこっちの世界でも俺は俺だったのだ。


「ごめん…みんなの言う通り俺はもう抜けるよ…迷惑かけてすまなかった」


そう言って頭を下げた。

聖剣の勇者は荒々しく息をつく。

魔道の聖女はそれが当たり前だと言わんばかりにこちらを見ていた。

武道の勇者は申し訳なさと安堵と肩の荷が降りたような複雑な表情をしていた。


彼らを見ていられず、また彼らの前からすぐにでも消えてしまいたくて俺は背を向けて歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ