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狼の耳の番  作者: himi
18/34

18 狼の咆哮



静寂を破る轟音がアジトに響き渡った

ジアは一瞬で状況を把握し、立ち上がる



政府軍の襲撃だ



彼らがここを突き止めた理由は分からないが

考えている暇はなかった



廊下に飛び出すと、仲間たちが銃を手に取り

混乱の中で応戦していた

政府軍の兵士たちは次々と突入し

アジトを炎と混乱に包み込んでいる



「全員、散らばって逃げろ!非常出口を確保しろ!」



ジアの声が廊下に響き渡り、仲間たちに指示を与える


彼の冷静さと迫力ある指揮は

混乱の中でも獣人たちの心の拠り所となった



「シノ!」



ジアは右腕のシノを呼び、出口へのルートを確保しようと動き出した


シノは「奴らを足止めする。お前は仲間たちを逃がせ!」と声を上げた

ジアはその言葉に頷き、視線を走らせる


廊下の奥、リアンがあみの手を引いて非常出口へ向かおうとしているのが見えた

彼女の姿に、一瞬胸の奥に奇妙な感情が湧き上がるが、今はそれを振り払うしかない




政府軍の兵士たちは躊躇なく発砲し、獣人たちを追い詰める

ジアは銃弾を避けながら敵に向かい

鋭い一撃で兵士を倒す

その動きは鋭く、まるで狼そのものだった



「非常出口は確保したか?」



ジアが近くにいた仲間に声をかけると

「あと少しだ!」と返事が返ってきた


だが、その言葉を聞いた直後

爆発音が響き渡り、廊下の一部が崩れ落ちた



ジアはすぐに崩落部分を確認し、仲間たちの脱出ルートが寸断されていることに気づく


「シノ!廊下が塞がれた!」


シノが駆け寄り、素早く状況を分析する「回り道があるはずだ。あっちだ!」



ジアはシノと共に崩落部分を避け

非常出口への新たなルートを確保する

その途中、政府軍の兵士たちがまたも襲いかかるが

ジアの鋭い戦闘力がそれを跳ね除けた





やっとの思いで非常出口に辿り着いたジア

そこにはリアンとあみ、そして他の仲間たちが待機していた

全員が疲れ果てた表情を浮かべながらも

無事に外へ逃げる準備をしている



だが、背後から再び政府軍の兵士たちが迫ってきた


「奴ら追ってきやがったか……!」


ジアは拳を握り締め、仲間たちを守るために立ちはだかる



「ここは任せろ。全員、出口へ急げ!」



その言葉に誰もが動き出し

あみもリアンに手を引かれて出口へ向かった


ジアは背後の兵士たちと最後の戦いを繰り広げながら、仲間たちが無事に逃げるのを見届けた




夜空の下に飛び出したジアは

崩れ落ちたアジトを振り返る


炎に包まれたその光景が

彼の胸に深い怒りと決意を刻み込んだ




「終わりじゃない。まだこれからだ」



その言葉を胸に、ジアは仲間たちと共に新たな戦いへと向かっていくのだった――



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