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この運命を天使《キミ》と共に  作者: 事故物件住まいの伽藍鳥
4章 激動の交武祭典篇
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80話 特訓

午前はあちこち回り、今から特訓をしようと特訓場へ向かった。


 ―――さてと、今日はどれぐらいの人が特訓してるんだって・・・・・・て言わなくても分かるか。


 と、辿り着いて直ぐ中を覗き込んで、ヒョウガはそう心の中で思う。


 入り口を潜り抜け、中へ入り込むと、早速特訓の準備に入る。



「んじゃあ、始めるぞ!」


 と準備が完了した彼女たちに合図を送ると。


「では、行きます」


「ああ、何時でも良いぞ!」


 ―――これからやる特訓は一対一(マンツーマン)らしく。


 ミューフィが挨拶をすると、ヒョウガはそう返す。


「催鳥魔術<炎隼(フランマーカル)>!!」


ミューフィは魔笛を吹いた。

炎を纏う隼を上空に呼び出した。

ヒョウガへと襲い掛からせてーー。


しかし、


「そんな攻撃じゃ駄目だ」


と言うと。  


「 能力<旋風>!!」


 透かさずヒョウガは、その技に向け、渦のように巻き上がる風で吹き飛ばす。


「流石です。ヒョウガ先輩!」


「ん・・・・・・!? まあな」


 少女に褒められて、彼は当然のように言う。


 次はアミリの番のようで、ミューフィと入れ替わりに、ヒョウガの方へと向かい。


「い、行くわよ!」


「ああ、何時でも良いぞ!」


アミリのセリフを聞き、ヒョウガはそう返すと。


ヒョウガに銃口を向け、引き金を引く。


ーーーバンバン、


 「武装魔銃術<究極の(アルティメット)虹色弾(ラードブレット)>!」


 「その技はまだ食らったこと無いな。女神力――風の女神(アウラ)!」


 アミリは全ての魔力を使って虹色の弾を作り出して、一ミリたりともズレることなくヒョウガの元へと飛んで行くも―――。


 ヒョウガの呼び声で、風の女神が上空に出現した。

直後彼の中へと消えて行く。

ヒョウガの体中を、風の覇気が包み込む。

飛んで来た弾を風で薙ぎってしまう。


「な、何て技よ!? 強過ぎるわよ!」


 「ん……! まあ、そうなんだろうな」


 ヒョウガは其の儘の状態で、次にアーティナの番となって。


「行くですの!」


「ああ、分かったぞ!」


 と言うや否、ヒョウガの後ろに瞬間移動したアーティナは、光魔剣を構えーー


「武装魔術<光耀一剣(スプランドバース)

>!」


アーティナの光魔剣が更に輝き始めて、ヒョウガに斬りかかるのだが。


「能力<旋風>」


 ヒョウガが渦のように巻き上がる風で、アーティナごと吹き飛ばす。


「風の女神の力って凄いですの!」


「そうだろ!」


 感心したように呟くアーティナに、ヒョウガはそう偉そうに返す。


 それから風の女神の力を解除してから。


次はカナミの番になり―――。


「それじゃあ、行くね!」


「ああ、勿論、何時でも良いぞ!」


 とヒョウガが言うと、少し時間をを経てから。


「武装想像<猛獣麒麟>!」


「行くぞ! シナモン、天使の力借りるぞ!」


「うん」


 とシナモンの了承を得た直後、 カナミが準備を完了させると、誰もが知るであろう空想上の生き物とされている#麒麟__キリン__#を出現させる。


 それに合わせてヒョウガも、天使を出現させ、それを輝く天使の光に変え、襲い掛かって来た麒麟を吹き飛ばす。


そして、消してしまう。


 「あの昨日見た天使(ようじょ)って本当に凄いんだね!」


 「そのルビ振りのせいで、怒ってるみたいだ。シナモン! まあ、そうだぞ」


 カナミが昨夕に見た天使の強さを知らしめられる。

 ぷいっ、と剣ながらされてしまう。


ーーー可愛い。


次はサラの番となって、


「何時でも良いよー」


「んじゃあ、行くぞ!」


とヒョウガが言うと。


 「天使光輝奥義<天界の(ヘブンズ)四重羽落とし(キャトルウィンズトン)>」


 シナモンが天界へと飛んで行くと、巨大な羽をサラへと落とす。


「妖精、何とかしてー」


―――はい、マスター、分かりました。


 と言った次の瞬間。アキラの目の前に真っ白な妖精が出現して。


「あれを何とかしてー」


「出来るかどうか分かりませんが、了解です」


マスターの指示に渋りつつ承諾すると。



「 <ソルーム・ミータ・シテ―ト>!」


 妖精が呪文を唱えると、未知数の鍵が突如出現して、技に鍵をかけて封じ込めようとしたが、どうも駄目で、身動きも封じ込めれず、其の儘爆ぜる事も出来ず、攻撃を食らってしまう。


勿論のこと妖精は消えてしまい。


 「ぐおおおぁ~」


攻撃を喰らい。



「流石ヒョウガ先輩だよー」


「そうだろ」


 

攻撃を喰らったアキラは、自らの意思で姿を現した妖精が、治療を行い、特訓を再開する。


 それから一、二時間ほど特訓は続き―――。


 特訓が終わる頃には、全員がへとへとに疲れ切った様子で、集まってきて。


「ハアハア、今日の特訓はこれで終わりだ!」


「ハアハア、そうだね!」


「ハアハア、そ、そうね!」


「ハアハア、疲れたですの! もうこれ以上は戦えないですの」


「ワタシも同じです」


「ウチも同じだよー」


 それぞれが、苦しさのあまり肩で息をする。


「んじゃあ、ホテルに戻るぞ!」


「賛成ですの!」


「私も同じ」


 ヒョウガの一言に、反対の意見も出ず、ホテルへと戻って行く。



ーーーホテルに戻ると、すぐさま部屋へ戻った。

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