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しろのほう  作者: 焚(たき)
『辿り着いた答え』
39/39

安堵

夜には病院に

親が慌てた様子で駆けつけてきてくれた。

そして必要な生活用品を買ってくれた。


心配そうな顔で2人とも

大丈夫?と声をかけてくれたけど、

病気のことを聞いてきたりはしなかった。



親と入れ替わりで彼もきた。

具合は、どう…?

と声をかけられ、



私は彼の目を見た瞬間に、

自分がしてしまったことの重大さを知り、

これまでの言動を後悔した。



こんな私を心配してくれる彼が、

どうしてこんなに私に優しくしてくれるのか

分からなくて、

でも心は嬉しくて、

だけど喜べる資格なんて私には無くて、

今は、この優しさを感謝するけれど、

退院して落ち着いたら、

改めてきちんと別れよう。


私はそう心に決めた。




彼は毎日のように来てくれた、

少し食べ物が食べられるようになると、

コンビニのデザートを買ってきてくれたり、

会社帰りに病室に来てテレビを一緒に観たり、

優しくいたわってくれた。


私のことを責めたりしなかった。


ユウキには、今までありがとうと連絡をして、

風俗には病気で辞めますと電話した。


これで全てなかったことになんか

ならないけど、


少しスッキリした。


本当はわかってた、

風俗でずっとは続かないって。

いつかは働けなくなる時が来ることも、

ずっと1人で生きていくのは無理な事も。

でも、やってみたかったんだ。

そしたらこんなことになっちゃった。

自業自得。

なのになんで周りはこんなに優しいんだろう。

私はそんな資格ない。



彼と別れて、退院したら実家に帰ろう。

そしてフリーターになるんだ。

わたしは彼と暮らせるような人間じゃなかった。



もう私なんて忘れて、

彼にはもっとまともな人と一緒になって欲しい。



そうこう考えてるうちに、

私は退院の日を迎えた。



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