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他国にない  作者: 匿名
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大学編

俺は、新日暮里という場所でライターをやっている。比較的、時間の融通が利く事や在宅勤務が出来る事で選んだ。元々はIT会社に勤めていたが、度重なるサービス残業と無理がある納期で体を壊した事もあり、辞めてしまった。

こうなったそもそもの原因は俺がまだ大学生の頃にある。

当時の俺は、学生という事で悠々自適な暮らしをしていた。憧れの一人暮らし、夢にまでみたキャンパスライフ!見るもの全てが新鮮で、浮かれていた。

四月は、出会いの季節という言葉を常に顔から引っさげながら歩き回っていた。講義で席が隣になった近藤くんと合コン、合コンの嵐を起こし、すぐに勢力が収まった。二人とも、女友達なんてものが少なかったのだ。それでもツテを辿って、何とか一つの合コンをセッティングする事が出来た。だが、これが一番酷かった。

男三人、女三人で二回も文殊の知恵が起こせてしまう人数で合コンは始まった。

最初は、お決まりの自己紹介から始まり、飲むペースは緩やかに。ここから、もう少しすると女子が連れ立ってにこやかにトイレに行く。戻って来た女子は行きよりはるかにニコニコとしている。が、それは暗黙の了解を平然とこなして来たからである。それからは、思い思いの異性と良い雰囲気になって行く。しかし、ここでなんと、春彦くんの隣にいた女の子が暴れ出した。もう、しっちゃかめっちゃかになり、なにがなんだか分からないうちに近藤くんは学校を辞めた。

十二月。カップルに笑顔が増える月、もしくは彼氏彼女がいない奴らが狂い出す月。

春彦くんとの交流は続いていた。春彦くんは地味ーに地味ーに彼女を絶やさない男だった。そのせいで彼女のかの字もない俺が、段々と狂っていった。赤と緑の色を見るのも嫌だったから、色付きのサングラスをかけて無理矢理色を変えた。ジングルベルを聞くたびに空を見上げ、サンタに中指を立てた。そうやって何とか耐え忍んだ。

二年生の一月

春彦くんと学校を辞めた近藤くんと、初詣に行った。近藤くんは、随分と変わっていた。闇堕ちしたホストのようになっていた。実家に久しぶりに帰ったら、知らない子供がいたがスルー。座敷わらしと名付けた。

そこからは、ぼんやりしてるうちに就職先を考えなければいけない時期になっていた。パソコンが好きだからという安易な理由で、就職先を決めた。


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