↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
109/121

第109話:牙城への進軍

国会からの凄惨な生中継が途絶えた室内で、重苦しい沈黙を破ったのはミカムラだった。



「で? そこに寝ている……アリシアちゃんはどんな様子?」


「吹き飛ばされて以降、ずっと目を覚ましそうにありません……」



壊れた黒鉄の義手を痛々しく抱えたカシウスが、ベッドの上のアリシアを見つめて絞り出すように答える。

だが、エリカは腕を組み、怪訝そうに眉をひそめた。



「……不可解ですわね。ただの衝撃波で吹き飛ばされたくらいで、彼女がここまで気絶し続けるなんて。なにせ……あの『ネオ東京ギャラクシーツリー』から飛び降りても、軽い捻挫だけで済んだような怪力バカですのよ?」


「それ……また言ってるけど、本当かい……?」



駆けつけたアリスが思わず引きつった笑いを漏らす。

そんな仲間たちのやり取りを背に、レインは窓の外――雲を突き抜けて天へと聳え立つギャラクシーツリーを静かに見つめていた。



「……正直なところ、ライラの言っている『日本人の復権』という主張には、一定の正論を感じてしまいますわ」


「レイン……?」


「ですが……私たちが本当に戦うべき対象は、ライラその人ではありません。元凶である理事長……ミオンの討伐ですわ。あいつが仕組んだ、あの惨惨たる『魔の7日間』のケリをつけるために」


「同感ですわ。これ以上、あの女の思い通りにさせてたまるものですか!」



エリカが扇子を力強く打ち鳴らす。

覚悟を決めた少女たちは、決戦の地――634キロメートルの高さを誇る巨大な天の塔、ネオ東京ギャラクシーツリーへと向かって歩み始めた。

すべての真相を暴き、狂った運命をその手で裁くために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。