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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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砂漠を生きる獣に学ぶ

 砂漠を歩く四つ足の獣


 彼らは何をかてに生きているのか


 わたしには想像もつかない


 わたしたちが生きるには


 まずは金だと口にする


 金と店、金と店だ


 働いて金を得


 店で食い物を購入する




 なぜなのだろう


 空腹に怯えながら


 食べ物の手に入らない 砂漠をゆく獣


 彼らはなぜ 広大な砂漠をゆくのか


 あの砂漠


 砂ばかりで 水もない


 その不毛の地を歩む獣たちよ


 君らは何を求めて歩むのか




 質素に生きる彼らのように


 わたしたちも生きなければ


 きっと砂漠を歩きつづけるよりも


 もっと過酷な現実が待っている


 わたしたちの豊かな生活の影で


 おざなりにされてきたもの


 それが世界を曇らせる




 わたしたちの気づかぬうちに


 その暗雲は世界をおおい


 わたしたちの生活を奪っていく


 まるで砂漠が広がっていくように


 わたしたちの世界は


 わたしたちの手を離れてゆく


 そうなればわたしたちは 異邦人いほうじん


 無秩序むちつじょの世界に 放り出されるだろう

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