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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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ある犬の話

不幸な事故で飼い犬を失ったおばさんは、それ以後、生き物を飼うのをやめてしまいました。

 親戚のおばさんが飼っていた犬


 あの小さな茶色い毛の犬


 元気で 元気で


 ぼくが学校から帰ってくると


 玄関を開けたら突進してくる あの元気な犬


 おばさんはたまにしかこないけれど


 おばさんがきているとすぐにわかる


 玄関を開ければすぐに駆け寄ってくる小さな犬




 うれしくて うれしくて


 思わずおしっこをらしてしまう 小さな犬


 あらあらと笑いながら片づけをするおばさん


 元気に走り回りながら


 うれしそうにしっぽを振っている




 けれどある日から


 あの犬は こなくなった


 おばさんがきている日でも


 玄関を開けても あの小さな犬は


 駆け寄ってこない


 もう駆け寄ってはこないんだ




 車にかれてしまった 小さな犬


 もう会えないんだね


 小さな小さなあの犬は


 子供のころの ささやかな楽しみだった


 いつも元気に迎えてくれた


 あの小さな姿


 ぼくはあの姿を忘れない

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