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第一章 魔法使いの住むお城 プロローグ
『このお城には、古くから一人の魔法使いが住んでいます。
もしあなたが魔法使いを見つけたら、魔法使いはあなたにどんな願いでも叶えてくれるでしょう。
さぁ、探してみてください。
この広いお城の中で、最も強い力を持つ者。この城の主、たった一人の魔法使いを』
第一章 魔法使いの住むお城
春特有の淡い風がうなじを吹き抜ける。爽やかにそれを満喫しながら、少女―草刈凪は、胸いっぱいに空気を吸い込んだ。
「これが、聖ラルク城学園!」
目の前には、大きな城がそびえ立つ。綺麗に整ってはいるが、よく見ると古びていて、いかにも昔から大切にされてきた貴重な建築物、という感じだ。
この城が、今日から彼女の学園となる、聖ラルク城である。
真新しいブラウンが眩しい制服に身を包んだ凪は、場違いな自分の存在など気にもかけず、うんと伸びをした。
「うん、いい空気!まさに魔法使いが住むお城!・・・・・・っと!そうだ!」
いけないいけない、と呟きなら、少女は群れる学生の列を抜け、一人目的地へと向かった。
『魔法使いの住むお城』を読んでくださり、ありがとうございます!
さてさて、スタートしましたこの物語。軽そうに見えて意外と重くてでもやっぱ軽い物語を、皆さんにお届けします。それではこれからも、どうぞよろしくお願いしまーす!




